無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第2話

椰琴との出会い。
頭が痛い…
うっすらと目を開ける。
いつもの部屋だと思って寝返りをすると、手がもじゃもじゃするものにぶつかった。
私
ん…
なんだぁ?
意識がだんだんとはっきりしてくる。
あれ…
私って自殺しようとしてたんじゃ…?
あ!
と、今ままでのことを思い出す。
確か…
落ちる直前に誰かが私を包み込んでくれた
気がする…
春日椰琴
春日椰琴
目…覚めた?
私
うわああああっ!!!
なんと、私が触っていたものは男の子の頭だったのだ!
その男の子はベッドに頭をうずめるようにして私の顔を見ている。
私
あ…あなたは?
春日椰琴
春日椰琴
ああ…ごめんごめん。名乗ってなかったね。
にこやかに彼は私のベッドに腰掛けて話し出した。
春日椰琴
春日椰琴
俺の名前は春日椰琴。ヤコって呼んでね。
君は?
私
わ、私は岩村華澄です…華澄って呼んでください。
椰琴…さん。
春日椰琴
春日椰琴
おけ。華澄。
タメ口でいいよ。
私
う…うん。
椰琴。
男子を呼び捨てで呼ぶなんて久しぶりすぎて戸惑ったが、彼は慣れているらしい。
戸惑っていたのでよく見えなかったが、彼の顔は色白で美少年と呼ばれるべき顔をしている。
春日椰琴
春日椰琴
ねぇ、どうして昨日あんな場所で死のうとしたの?
私
え?
彼がいきなり真剣な顔になって私を見る。
春日椰琴
春日椰琴
昨日君が歩道橋から落ちた時…俺は横から見てたけど事故じゃないよね。
私
見てたんだ…
そういえば、私はかなりの高さから落ちたのに頭が少し痛いだけだ。
私を守ってくれた人は軽い怪我どころじやなかったんじゃないだろうか。
途端に不安になってきた。
私
あ…あの!
春日椰琴
春日椰琴
ん?
私
私を守ってくれた人は?
確か、落ちる私を誰かが助けてくれたの!
とたんに椰琴の顔が曇る。
春日椰琴
春日椰琴
ああ…
それが、どんな人出会ったとしても華澄は聞いてくれる?
私
うん!
春日椰琴
春日椰琴
華澄を庇って落ちたのは、俺なんだよ。
私
え…
唖然とした。
だって、彼には傷一つ着いていない。
私
どういうことですか?
彼は深く息を吐き、私を見つめた。
とても嘘を着いている顔には見えない。
春日椰琴
春日椰琴
俺はな、死ねない体なんだ。