スタッフside
あの時私は、ドギョムくんのスケジュールが急に変わったからそれを伝えるためにSEVENTEENの宿舎に入った。
本当は、マネージャーが伝える仕事だけど、マネージャーが高熱を出してしまって代わりに言いに行くんだ。
宿舎に入って、ドギョムくんの部屋へと早歩きで行った。
ガチャッ
ベッドを見ると、あなたさんとドギョムがハグをしてベッドに横になっていた。
ガチャッ
自分がなんでこんなにムキになって言ったのか全く分からなかった。
たしかに、あんな事をするのはだめって決まっている。
なんであんな強く言っちゃったんだろ…。
いけないことだと思ったから…?
それとも……嫉妬して…?
私がアイドルの事なんか好きになっていいはずがないんだ…
私は練習室に足を運んだ。
~練習室~
ガチャッ
ドアが開く音がしてぱっと音のした方を向く。
急に気まづくなり、すぐに下を向いてスケジュールの確認をする。
あなたさんは、真っ直ぐ私の方に歩いてきてぴたっと止まった。
『なんでも』という言葉に体が反応してしまい、私はあなたさんの方に体を向けて言ってしまった。
『あぁ…私は何を言ってるんだろう…』
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。