第6話

流星群が降る丘
51
2021/09/24 11:59


ようやく動けたのは、
結局夜遅くだった


もう風が冷えてくる



一晩中あの丘にいたら体調を崩すかも
深月 星夜
深月 星夜
……………………え
夜宵
夜宵
あ……星夜、ニコッ
深月 星夜
深月 星夜
来たのか
夜宵
夜宵
うん……何となくね


今日も、昨日ほどではないけど星が見えた






都会では星が見えづらいらしいけど、結構見える方だ








ここ数年、気にしてもなかった星空




深月 星夜
深月 星夜
……明日も、ここに来るか?
夜宵
夜宵
うん、ここ、好きなんだ
深月 星夜
深月 星夜
そうか……











夜宵は、不思議な少女だ






この世のモノでは無いような







それでいて親近感のようなものを感じる







こんな深夜に家を出ても何も言われない







という事は、



夜宵もいろいろあるんだろうけど



深月 星夜
深月 星夜
……何処に、向かってるんだろうな


深夜に家を抜け出して







何も出来ないまま







過去も明日も







全部捨てて、




星空が飲み込んでいって







深月 星夜
深月 星夜
何も出来てない事は、変わんないじゃん

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