第5話
*新人さん*
{立花side}
私は、駅前のベンチで座っていた祐也に声をかけた。
祐也は私に気づくと、微笑んだ。
私と祐也は、近くのイタリアンレストランに入った。
中は、人で賑わっていたが、十分くつろげる空間だった。
私はボロネーゼパスタ、祐也はカルボナーラを頼んだ。
このイタリアンレストランは一階で、窓際の席だから外で歩いている人がよく見える。
私はなにげなく外を見ていた。
私はふいに、声を上げた。
外には、美弥がいたのだ。
美弥は私に気づくとにっこり笑った。
祐也はそっか、と笑っていた。
私は美弥に手を振った。
美弥は口パクで、"また明日"と言うと、嬉しそうに帰っていった。
料理が届いた。
私はたくさん頬張った。
美味しいなぁ……。
私達は楽しく会話し、店を出た。
祐也は恥ずかしそうに笑った。
私達は抱きしめ合い、その場で別れた。
ーーーーーー
次の日。
祐也の会社に、新人の社員がきた。
美人でスタイル抜群で優しそうな人は、みんなの前で微笑んだ。