あなたside
にいにが取ってくれた隣の部屋へ行き
やけに柔らかいベットに潜る。
さっきの話が頭を駆け巡る
そして、ひとつの答えが出てきた
『私が、生まれなきゃ、よかった、?』
言葉にするとガードする前に
心臓を突き刺した。
痛くて、嫌で、涙が溢れ出る
私が生まれなければ
母は死なないで済んだ
早産出なければ
父は死ななくて済んだ
私が生まれなければ
お父さんやお母さん、にいにに
迷惑を掛けないで済んだ
なんで、生まれる運命を選んだのか。
もはや、生きる価値があるのか。
答えは簡単だ。
私なんか生きている価値はない。
『嫌だ、嫌だ、いやだ、、』
心の中の自分と
もう1人の自分。
死んだ方がいい。と思ってる。
心の中の自分の意見。
心では分かってる、だけど、
やっぱり、死にたくない。
それがもう1人の自分の意見。
ぶつかり合って、何がなんだか分からない
死んだ方がいいのか。
それとも
生きる希望があるんだから生きた方がいいのか。
考えるだけで涙が流れる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。