図書室で作業をすすめる。
めんどくさい。
でも、先生とだからする。
黙々としててつまらない。
だから、ちょっと話しかける。
そうやって、隣に立って笑いながら作業する先生は、
まぶしくて、かっこよすぎて、ドキドキが止まらない。
やばい、やらかすとこだった。
いやだよ絶対、こんな失恋確定なのに告って、振られて、気まづくなるの。
もー目に見えてる。
あ、だめだ。
何言ってるんだろう、私。
あ、涙が出てきた。
だめだ、変なやつって思われる。
もー思われてるか…
涙が出る。
そして、止まらない。
あー、もーやだ。
まだ、涙がとまってくれない。
すると、、
視界が暗くなった。
えっ、
今、私、先生に抱きしめられてる?
ああ、好き。
言いたくなった。
もーどうなってもいいから、伝えたくなった。
そう言って、先生は出ていった。
あーあ、終わったな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!