第30話

片寄涼太❤︎
2,962
2019/04/09 06:25



図書室で作業をすすめる。








めんどくさい。








でも、先生とだからする。









黙々としててつまらない。







だから、ちょっと話しかける。






谷川○○
先生って、彼女とかいないんですか?
片寄涼太
うーん、今はいなーい
谷川○○
へー
片寄涼太
なんだよへーって笑
谷川○○
いや、特に…笑





そうやって、隣に立って笑いながら作業する先生は、
まぶしくて、かっこよすぎて、ドキドキが止まらない。








谷川○○
かっこいぃ…
片寄涼太
えっ⁈
谷川○○
あっ、いやっ、なんでもないです!




やばい、やらかすとこだった。









いやだよ絶対、こんな失恋確定なのに告って、振られて、気まづくなるの。
もー目に見えてる。








片寄涼太
谷川、そこ違う。
谷川○○
えっ、あっ、すみません、
片寄涼太
もー、まったくー笑
谷川○○
なんか、最近、ほんとに何にも
うまくいかないんですよ。
谷川○○
どう頑張っても、失敗して、
谷川○○
私、なんにもできないし。
特技も、特徴もない。
いいところもない。
谷川○○
自分が、嫌になる…




あ、だめだ。









何言ってるんだろう、私。









あ、涙が出てきた。









だめだ、変なやつって思われる。










もー思われてるか…














片寄涼太
大丈夫だよ、お前はお前のままで。
片寄涼太
俺はお前のいいところ、
いっぱい知ってるよ。
片寄涼太
変化にすぐ気づけるとこ、
片寄涼太
雑用頼んでもなんだかんだやってくれるとこ、
片寄涼太
自分の考えがしっかりあるとこ、
片寄涼太
他にもいっぱいある。
片寄涼太
だから、お前はお前のままでいい。
片寄涼太
大丈夫だ。






涙が出る。







そして、止まらない。











あー、もーやだ。











谷川○○
うっ、うっ、はいっ





まだ、涙がとまってくれない。










すると、、












視界が暗くなった。










えっ、












今、私、先生に抱きしめられてる?








片寄涼太
大丈夫だよ。俺がついてる。










ああ、好き。





谷川○○
先生、
片寄涼太
ん?
谷川○○
好き。
片寄涼太
え?




言いたくなった。








もーどうなってもいいから、伝えたくなった。





谷川○○
私、先生のことが好きなんだ。
片寄涼太
え、
谷川○○
ごめん、迷惑だよね。
でも、どうしても伝えたくなって。
谷川○○
あっ、作業あと私やっとくよ。
先生は帰りなっ、
片寄涼太
…うん、ごめん。
ありがとう。
谷川○○
うん、ばいばい先生
片寄涼太
うんっ…







そう言って、先生は出ていった。









あーあ、終わったな…








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