今、10月ももう終わろうとしている。
そんな日の19時50分。
私は涼太と20時に約束してたのに、
仕事が長引いて、もうこんな時間
ここから10分で中目黒にあるレストランにつくことはできない
涼太にLINEしなきゃ…
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あなた[ごめん、仕事長引いたから、いまから向かう🙏🏼]
涼太[わかった]
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既読はすぐについて、返信もすぐにきた。
相変わらず文面は冷たいな
私は電車に乗った。
席に座り、携帯を開くと、涼太からLINEがきていた
涼太[心配だから駅まで迎え行く]
ときていた。
私は驚いたけど、すぐに既読をつけ、
あなた[ありがとう!]
と送った。
やっぱなんだかんだ私のこと思ってくれてるのかなと思うと、笑みがこぼれた。
そして、やっぱ好きだなと改めて思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!