第93話

長谷川慎❤︎
1,986
2019/09/24 20:59





10月下旬の 夜8時




あなた

かっこよかったね!

長谷川慎
うん、どストライクだった
長谷川慎
ありがと
あなた

いーよ

あなた

また一緒になんか行こーねっ

長谷川慎
おう
長谷川慎
この後時間ある?メシ行かない?
あなた

うん、行きたい

長谷川慎
おっしゃ、じゃあ行こ
あなた

どこがいーかな?

長谷川慎
この前メンディーさんに教えてもらった焼肉行ってみたいかも
あなた

いーよー






私たちはタクシーに乗って、そのお店に向かった。






でも、満席でしばらく空きそうにないとのこと。







長谷川慎
うわ、くやし…
あなた

どーしよっか…

長谷川慎
うーん



ここら辺俺らあんま免疫ないからな…







じゃあ俺んちとか?



いや、それはいろんな意味でやばいかも。



いや、でも呼びたいかも…



えー…



まあ聞いてみっか。




長谷川慎
俺んち来る?
あなた

え、いいん?

長谷川慎
うん、いーよ
長谷川慎
くるみがいいなら
あなた

行きたい!ずっと行けてないし

長谷川慎
よし、じゃあ行くか
長谷川慎
タクシー見えないけど笑
あなた

ほんと笑

あなた

めっちゃ寒くない?

長谷川慎
そ?
長谷川慎
じゃあこれ貸す



そう言って自分の厚手のジャケットを貸した。





ほんとはちょっと寒い…




うそ、めっちゃ寒い。





でも、それでくるみが帰りたいって気持ちが
少しでも減るなら嬉しい。









俺、結構重症だな。


手繋ぎたいとか。

触りたいとか。

笑った顔好きだけど、

怒った顔も好きかもしれないとか。

俺だけのこと見て欲しいとか。

“ くるみ ”じゃなくて、“ あなた ”って呼びたいとか。





本当は全然そんなタイプじゃないというか。

もちろん今まで好きだと思った女の子は何人もいる。

まあ、人並みに。

でも、そんなこと今まで思ったことなかった。














長谷川慎
あなた
あなた

なに、どーしたの?笑



笑ってる。


可愛い。


好き。好き。
















長谷川慎
俺、くるみのこと好き。



人気の少ない夜の街。




俺は口走ってしまった。




でも仕方ない。




俺の想いを膨らませたのは、

紛れもなく来海あなただから。







俺のものになってよ…




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