第71話

川村壱馬❤︎
2,683
2019/08/31 03:41




*あなた*



それから壱馬さんが眠ってる間に、ゼリーとかを買いに行った。




帰ってきたら、まだ寝ていたから、




お粥でも作ろうかと。





料理経験ゼロ。




むしろマイナスって言えるほどできない私が、




壱馬さんという方に作ってもいいのだろうか。





まあ、やるだけ、とりあえずやってみるか。




無駄なチャレンジ精神が湧いてしまい、





キッチン用品を使わせてもらう勇気もでてしまい、




デンジャラスクッキング。



















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*壱馬*




目がさめると、キッチンから水の音が聞こえてきたから部屋を出た。






するとそこには、

白いシャツに

暗めの色のチェックのスカートの制服姿のままの

あなたちゃんがいた。





あなた

わっ!壱馬さん!

川村壱馬
何してんの、あなたちゃん
あなた

あ、勝手にすみません!

川村壱馬
いや、質問の答えになってないよ笑
あなた

あ、えっと、

あなた

お粥でも作ってみようかと…

川村壱馬
え!まじで?
あなた

はい、すみません、勝手に…

川村壱馬
いや、ありがとう!


やばい、なんか急に元気出してしまった。




あなた

あ、壱馬さんは座っといてください!

あなた

もうできたから、お皿につぐので

川村壱馬
ああ、ありがと



うわ、こんなんめっちゃ久しぶり。




前に付き合ってた子は、


正直冷たい子か、


面倒な子しかいなかったから、


この安心して休める環境。



すごく嬉しい。









あなた

できました〜

川村壱馬
おー
あなた

なんとかちゃんとお粥になりました!笑

川村壱馬
初めて作ったの?
あなた

はい

あなた

というか、料理すべて無理です…

川村壱馬
そーなんだ笑
川村壱馬
なら、なおさら嬉しい
川村壱馬
ありがと


おれが視線をお粥からあなたちゃんに移して




そう言うと、




あなたちゃんは顔を赤らめた。







川村壱馬
暑い?大丈夫?
あなた

えっ、あっ、大丈夫です//

川村壱馬
顔赤いよ?!
川村壱馬
まさかうつってないよね?!
あなた

大丈夫ですよ//

川村壱馬
いや、大丈夫じゃないかもじゃん!
川村壱馬
ごめん、俺のせい!




おれが焦ってそう言ったら、





あなた

確かに壱馬さんのせいです…

あなた

でも、熱はうつってないです!

川村壱馬
どーゆーことだよ笑




するとあなたちゃんは突然、










あなた

すみませんっ、

あなた

私、好きなんです、壱馬さんのこと…






え?












あなたちゃんは俺の脳内が整理しきれないうちに家から出て行った。






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