第81話

鈴木昂秀❤︎
2,135
2019/09/12 08:38



*昂秀*



次の日の朝。




目がさめると、昨日は隣で寝ついたはずのあなたの姿がなかった。





鈴木昂秀
あなた?




彼女は出て行こうとしたのだろう。

即座にあなたの姿を見て、全てを理解した。



キッチンに置きっぱにしていたコンビ二の袋に

何日か前に買ったパンとペットボトルを入れていた。






鈴木昂秀
出てくの?
あなた

そーだよ



俺はとりあえずあなたをリビングまで連れ戻した。




あなたは俺とは反対側を向いて座った。


鈴木昂秀
なんで?
あなた

なんでってエッチしちゃったからに
決まってるじゃん!

鈴木昂秀
ダメなの?
あなた

ダメだよ!私たち付き合ってないもん!

あなた

ただの幼馴染じゃん…



その言葉が、結構俺の胸に刺さった。




でも、すぐに言葉が浮かんできた。




鈴木昂秀
あなた、こっち向いて
あなた

嫌…

鈴木昂秀
こっち向けって


そう言ってあなたの肩を引っ張った。



俺の大好きなあなたの目には、涙が浮かんでいた。




鈴木昂秀
たしかにそうだった。
鈴木昂秀
だから謝る、勝手にいろいろしたこと。


あなたはこっちを向いてくれない。


鈴木昂秀
でも、これだけ言わせて。






.













鈴木昂秀
俺ずっと、あなたのことが好きだった。








.















あなた

え?

鈴木昂秀
だから、夜にあんな格好のお前歩かせたくなかったし、
とりあえず俺んちにいて、少しでも長く一緒にいてくれねーかなとか、
助けになれねーかなとか考えて、、



なんて言えばいんだろ…



いろいろ出てきてまとまんない。









でも、これだけははっきり言いたい。







鈴木昂秀
とりあえず、あなたのことが
めっちゃ好きってこと






ああ、今ぜったい顔赤いだろうな。






パニックで変なことを考えていたら、




急にあなたに勢いよく抱きしめられた。





鈴木昂秀
えっ!
あなた

好き…

鈴木昂秀
え?
あなた

私も好き、昂秀のこと





俺はしばらく固まって、何にも言えなかった。



でも、なんとか正気を取り戻し、



俺の一番好きな人の顔を覗きながら、



俺の一番の願いを言ってみた。










鈴木昂秀
あなた、
鈴木昂秀
俺と付き合ってください。


あなたは頷き、



あなた

はい!




と言って笑顔を見せてくれた。






これからは、この笑顔を俺が誰よりもたくさんみて、


たくさん作りたい。






あなた

昂秀、顔まっか!笑

鈴木昂秀
うるせえ笑
鈴木昂秀
壱馬さんとかだったらカッコよく
決めるんだろうな…笑
あなた

私は昂秀がいいよ

あなた

世界で一番!誰よりもね!








はあ、






好きすぎる。








そう思いながら、


俺は恥ずかしさを隠すためと、

とにかくあなたに触れたいというか思いから、

あなたに優しくキスをした。







これからもずっと、

あなたのそばで笑っていられることを願って。















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