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第2話

#2
360
2018/12/12 14:32
先生
宿題丸つけするぞー。
あなた
ねぇねぇ、祐也どう?
祐也
一問間違えた。
あなた
…ふふんっ、私満点~!!
祐也
は!?え!?嘘だ!
あなた
嘘じゃないもんっ。
ヒラヒラと回答用紙を見せる。
悔しそうな顔が可愛い。
祐也
むぅ~!いいもん、まっすーにも勝負挑んでるし!
あなた
貴くん絶対に回答用紙見せないと思うけど?
祐也
無理やりみる!
あなた
ガキか!やめなって!
祐也
ん~、どこが違ったの?
あなた
話変えたな…。
はいはい、どうぞ。
祐也
ありがとー、えっと?
あなた
あぁ、えっとね、そこの問題は公式使うんだよ。
祐也
あ、そうなんだ。
祐也が消しゴムを取ろうとした。
──私も消しゴムを取ろうとした。
あなた
あっ。
祐也
あっ。
あなた
…っごめん。
祐也
ううん、大丈夫。取ってくれてありがとう。
あなた
うん…。あ、ここはね、この公式のxに代入して…。
祐也って、モテるからこういうの慣れてるのかな…。なんにも思ってなさそう。
(……私、こんなに祐也が好きだったんだ……。)
ほんの少し、指先が触れただけ、それだけなのに意識してしまう。
ー祐也Sideー
今まで何度も女の子に囲まれて、指が触れることもたくさんあったのに。
(あー、ダメ、集中出来ない。顔近いし……はぁ…俺ってあなたのこと…。)
祐也
好き……。
あなた
え?
祐也
え!?な、なんでもない!
あなた
そ、そう?良かった。ここまででなんかある?
祐也
んーん、何もないよ!ありがとね!
あなた
はーい。
目がくりくり。

薄い唇だな…。

小さい鼻。

睫毛長い。
祐也
……っ///
(ヤベ、めっちゃ意識しちゃってる…。)
まっすーのところに、相談しに行こう。

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