影山「あなたさん、元気ですよね。」
加奈「そうだね。影山くんはあなたみたいな元気な人が好きなの?」
前から少し気になってたことを聞いてみる。
影山「元気な人は好きですけど、あなたさんは好きな人では無いです。どちらかと言うと、仲間?みたいな。」
加奈「そうなんだ。」
それでも、私の恋は叶わないような気がして少し悲しくなる。
影山「それに俺、別に好きな人いますし。」
かな「そっ、か。」
影山くんの好きな人はきっと私みたいに人に流されてイジメをするような汚い人間じゃなくて
心の透き通った可愛い子なんだろうな。
影山「_______さん。加奈さん?」
加奈「あぁ、ごめん。なに?」
影山「加奈さんは好きな人いますか?」
いるよ、目の前に。
加奈「うん。」
影山「そうなんですね。」
影山くんが少し悲しそうな顔をする。
どうしてそんな顔をするの?
期待しちゃうじゃん。
それからは勉強に集中した。
影山くんは全教科で赤点回避出来たらしい。
——-✄———-✄—-—-✄———-✄———-✄-——
——-✄———-✄—-—-✄———-✄———-✄-——
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。