加奈「ちょうど真里菜居ないから話す?」
莉奈「う、うん。」
加奈「まず、初めに1つ言うけど私は真里菜の信者って訳じゃないから。安心して話して。」
莉奈「うん。まぁさ、桜木さんて、西谷くんと結構仲がいいじゃん?だから桜木さんにちょっと嫉妬してて最初は面白半分で真里菜についていったんだよね。でも、やってるうちに良心が痛んで手出すのやめたんだよね。」
加奈「うん、莉奈が手出すのやめたの気づいた。」
莉奈「でも、同じ時期に加奈もやめたよね?なんで?」
加奈「なんとなく。こんなことして得するの真里菜だけじゃん、私にはそんなに関係ないじゃんって思ったから?」
莉奈「そっか。」
加奈「でも、1回真里菜のことをうざい奴みたいに見ると、もうそういう風にしか見れなくなってしまう。」
莉奈「これからどうする?」
加奈「とりあえず、まだ話合わせとこう。もう昼休み終わる。」
莉奈「そうだね。」
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。