第13話

気付いた
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2018/06/16 08:02
前回の話を少し長くして2話に分けました!
内容は分ける前とほぼ変わらないので、この話は読み飛ばして頂いても大丈夫です(b・ω・)b
後でもう1話更新します!

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「悪い」

「いえっ、こ……こちらこそ」

顔が上げられない。すごく先輩の顔を見たいのに。

こんなにドキドキするのはまだ告白された余韻が残っているから――じゃない。

ポン、と頭によく知った手の感触を感じた。

「じゃあな。片付け頼んだ」

わずかに微笑んで言い残し、先輩は扉の向こうに消えていった。

静寂の中、鳴り止まない心臓が私にこの感情の名前を教えてきている。

私は床に落ちてしまったボールを拾い、先輩への気持ちごと両腕で抱きしめた。

――今、気付いた。気付いてしまった。

「高崎さん」

ボールを抱きしめたまま男子を見る。彼の顔には、哀しみの微笑が浮かんでいた。

どうやら、彼にも気付かれてしまったらしい。

「……うん。ごめんね」


私――二宮先輩が、好きだ。

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