第3話

3話
1,101
2018/03/27 07:17
ただいま
お帰り
お母さん?なんでいるの?
あなたに話があって。
なに?話って。
お母さん、再婚するの。
え?
だからこの家出て行くからあなたにこの家あげるわ。
何言ってんの?
家のローンは全部返してあるから電気代とか水道代とか全てお母さんたちが払うからあなたは家の用事だけしてればいいの。
だから…
もう優は私の子供じゃない。
本当のことを言うとあなたはお母さんと血が繋がってないの。優はお父さんの子供よ
だからそういうことじゃないんだって!
え?
なんで…なんでいつも私をほったらかしにするの?!
いや、ほったらかしにしてるわけじゃ…
してるじゃん!
私がどれだけ毎日毎日寂しい思いしてると思ってんの?!
お母さんには分からないよねこんな気持ち!
……
何が再婚?ふざけないでよ!
こういうの育児放棄っていうんだよ!
……じゃあ優は私に一つでも親孝行してくれた?
え?
してないわよね。
……
じゃあもう話はない。
さようなら。
お母さん!
お母さん…泣泣
どうして…
お母さん……!
次の朝
ふわぁ…
ソファで寝ちゃってた。
今何時?
え?!8時?!やば!
ピンポーン
はーい!
涼太
遅いぞ!早く準備しろ!
ごめんなさい!
すみません先輩。
涼太
遅い。
先輩、キャラ変わりました?
涼太
外では俺はちょードSだ。
え…?正気ですか?
涼太
何?キスでもされたい?
いや…違います。
涼太
ならいい。
あの…私昨日家に帰ったらお母さんがいて、
涼太
うん
そしたら、再婚してあの家出るって言われて…
涼太
は?
だからどうすればいいかわからなくて…
一人でまた寂しく生きていけばいいんですか?
悲しいんです…すごく寂しいです…
涼太
……なら、あの家売って俺の家来い。
へ?
涼太
お前は俺と一緒に住む。
いや…あのー
涼太
それで一件落着だ。
あの…ということは同居っていうことですか?
涼太
うん。
えーーー?!
涼太
なんだよ
男の人と2人で同居?!
いやいや、アパートとかどうするんですか?お金!
涼太
そんなのお前の家売ったお金でアパート買えばいいんだよ。
はー…
涼太
嫌ならいいけど。
住みます。一緒に…住みます。
涼太
ん…いい子だ。
頭を撫でられる
///////
涼太
俺に何されても知らないからな笑
え?!どういうことですか?
涼太
さぁなー
学校着いたぞ。
あ、はい。
教室
美琴
えーーー?!同居ー?!
しー!!
チョヨン
美琴声でかい!
美琴
ごめんごめん🙇‍♀️
美琴
ってか同居?
うん…私のお母さん再婚して家出ていくって言って私家で1人になるからあの家売ってアパート買って一緒に住むって涼太先輩に言われた。
チョヨン
まじ…?
まじ。
美琴
襲われちゃうかもよ?
やめてー!そんなこと言わないでよー
美琴
噂によると涼太先輩、外ではドSらしいね。
チョヨン
え?そうなの!
美琴
優さ、涼太先輩と2人で喋ってる時どうだった?
自分で、「外ではちょードSだ」って言って学校にいる時と全然違った。
チョヨン
噂って本当だったんだ…怖!
あ、でも勘違いしないで!冷たくてドSだったけど優しいのは変わりないと思うから。
美琴
優しいといいけどね〜
涼太
優!
先輩?!どうしたんですか?
涼太
昼、一緒に食べよ!
クラスの人が一斉に振り向く
あー!わかりましたわかりました!
先輩屋上いきましょ!
涼太
え?ちょ、おい。
美琴、チェヨン!また後で!
チェヨン&美琴
はいはーい
屋上
先輩。
涼太
何?
みんながいる前であんなこと言わないでくださいよ…
ただでさえ先輩かっこよくて人気者なんですから私みたいな平凡な女子高生が彼女だって思われたら私、学年中の敵ですよ…
ドン!
(え?壁ドン?)
涼太
それが何?
先輩…顔…近いです…
涼太
俺はお前の力になりたい。
え…?
涼太
ちょっとでもお前の笑顔を取り戻したい。
……
涼太
最近笑ってないだろ。
涼太
笑わないとすぐ死ぬぞ。
……
涼太
だから笑え。
涼太
俺はお前のすぐそばにいる。何かあったらすぐ言え。助けてやるから。
はい…泣泣
涼太
彼女だって思われてもいいじゃんかよ。
涼太
お前、可愛いし。
っ!!!
//////
涼太
何?照れてんの?
照れてないです…
涼太
チュッ
んっっ
ぷはぁ
涼太
チュッ
んっっっ…
せん…ぱい…苦しいです…
涼太
俺の前から離れんなっていう証。
私は先輩の彼女じゃないですよ?
涼太
だから?
だからキスとかそういうのは付き合ってからするもんじゃないんですか?
涼太
お前、彼氏いたことないだろ。
ないです。
涼太
だろうな〜
なんですか!
涼太
別にー
バカにしないでくださいよ!
涼太
バカにしてねぇし笑
してるじゃないですか!笑笑
涼太
あ、笑った。
今、笑いました?私。
涼太
笑った。優は笑ってる方が可愛いよ。
ほっぺをつまむ
痛いですぅ…
涼太
笑笑
こうやって先輩とずっと一緒に居たい。

プリ小説オーディオドラマ