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第21話

・(回想)
1,550
2021/01/08 01:01
ラウール目線



僕は、目黒さんに手を引かれベッドの上に座らせられた
ラウール
ラウール
あ、あの、、む、向井さんは、、
目黒蓮
目黒蓮
多分今日から1週間は帰ってこねぇよ
ラウール
ラウール
そ、そうなんですね…
目黒蓮
目黒蓮
そんなに康二がいいのかよ
ラウール
ラウール
え?あ、いや、違くて…どこに行かれたのかなって…
目黒蓮
目黒蓮
アイツは、関西の友達のところにいるよ。今日から1週間はこっちに関西の友達が居るらしいからよ
ラウール
ラウール
そ、そうなんですね…
目黒蓮
目黒蓮
寝るぞ
ラウール
ラウール
や、やっぱり僕ソファーで寝ます!失礼しま、、わっ!
僕がベッドから降りようとしたら腕を捕まれ何故か押し倒されてしまった
目黒蓮
目黒蓮
…………だよ
ラウール
ラウール
え?
目黒蓮
目黒蓮
なんで俺から離れていくんだよ…
ラウール
ラウール
え?それ、どいう、、ンンッ!!
え?



ちょ、ちょっと待って…



なんで僕目黒さんにキスされてんの?



意味わかんないよ…



ど、どうしよう…
目黒蓮
目黒蓮
なんでお前も俺から離れていこうとするんだよ…
目黒さんは悲しそうな顔をして言った



次の瞬間…




ポタッ…
ラウール
ラウール
え…
目黒さんの目から涙が落ちてきた
目黒蓮
目黒蓮
頼むから…俺を捨てないで…俺から離れていかないでくれ…
あってまもないのになんで僕なんかを助けるの…



なんで僕をそんなに必要としてくれるの…



目黒さんは過去に何があったの…



どうして僕なんかの相手をするの…
目黒蓮
目黒蓮
頼むよ…俺のそばにいてくれ…
そう言って僕の腕を引っ張り目黒さんは僕を抱きしめてきた
ラウール
ラウール
目黒さん、、く、、るしぃ、、です、
目黒蓮
目黒蓮
ラウール、、
なんで僕の名前…



あ、昨日教えたからか…



昨日会ったばかりなのにどうして僕を…
ラウール
ラウール
目黒さん落ち着いてください…僕はここにいます。ちゃんといますから…目黒さんに何があったか分からないけど目黒さんのそばにいますから泣かないでください…
僕は目黒さんの頬に流れる涙を指で拭き取った



目黒さんはびっくりしていたけど、すぐに元の顔に戻り、目黒さんの頬にあった僕の手をつかみ少し力を入れて握ってきた
目黒蓮
目黒蓮
本当か?俺のそばにずっと居てくれるのか?
ラウール
ラウール
はい、います。だから強がったりしないで辛い時は辛いって言っていいんです。泣きたい時はいつでも僕が抱きしめてあげますから我慢しないで泣いてください。僕や向井さんがいます。だからちゃんと頼ってください
目黒蓮
目黒蓮
ありがとう…お前も何かあったらちゃんと俺に言ってくれ…もう大切な奴を無くしたくないんだよ…
ラウール
ラウール
でも、僕達昨日会ったばかりですよ…どうして僕なんかを…
目黒蓮
目黒蓮
一緒なんだ…あいつと…お前と一緒なんだよ…だからお前を見て俺が今度こそは守ってやりたいと思った…あいつと同じことにならないうちにお前を俺の傍において俺がいつでも助けてやれるようにしたいって思ったんだよ…
ラウール
ラウール
あいつ…?
目黒蓮
目黒蓮
俺の…弟…お前は性的ないじめだけど…俺の弟は暴力とかもの隠されたりもの壊されたりする方のいじめをされてたんだ…
ラウール
ラウール
そんな…
目黒蓮
目黒蓮
俺の弟はいじめに耐えきれずに学校の屋上から飛び降りて死んだ…俺のたった1人の大切な家族が死んだんだ…弟は学校でだけど、俺は家で両親から殴られたり蹴られたりご飯食べさせて貰えなかったりしてた…だから、俺は弟のところに行こうとしてた…そしたら康二が俺を見つけて助けてくれた…
ラウール
ラウール
そんなことが、、ご、ごめんなさい、、そんな辛いこと思い出させてしまって…
目黒蓮
目黒蓮
いい…お前だから話した。お前だから俺のそばに置きたいと思った…
ラウール
ラウール
目黒さん…
ギュッ



僕は目黒さんの辛そうな悲しそうな顔見るのが嫌で抱きしめた
目黒蓮
目黒蓮
ラウール、、
ラウール
ラウール
大丈夫です、、僕がいますから…辛い思いしたのに生きててくれてありがとうございます…僕、目黒さん達に出会えて本当に良かったです…僕と出会ってくれてありがとうございます…
目黒蓮
目黒蓮
ラウール、、ラウール、、グスッ、、クッ、、
目黒さんは声を抑えて泣き出した



僕も目黒さんを守りたい…



守れるように強くならなきゃ…



どうやったら強くなれるんだろう…

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