幸せ、だな、
あぁ、この頃からだ。幸せが崩れたのは
…いや違う。そう。これは躾だ。
そう。これは僕のため。
僕が悪いから
ごめんね?全部全部僕のせいだもんね。
僕が全部悪いんだもんね
僕のせいでストレス貯まってるんだもんね?
殴っていいよ?これは全部全部僕のせいだから
僕は間違えて無いよね?
ちゃんとやってるよね?
ちゃんとイイコだよね?
ちゃんと…
パチッ
…昔の夢を見た。
まだ母さんが優しかった頃の夢も
俺はまだ母さんの事が大好きだよ?
ねぇ、お母さん。
俺はまた重い瞼を閉じた。
あれ?ここは…
おかあ、さん?
今なら、戻れる?
また、昔見たいに…
あなたくんッ!
誰、だ?
あなたくんッ!ヒック
誰?
あれ?なんで僕、
何か忘れている気がする。
大事な、
そうだ。きっとそう。お母さんが言ってるんだ。
でも、どうして…
母さんの声は、視線は、とても冷たいものだった。
誰か、助けてよ。
あれ?あ、そうだ。夢だ。夢の中だ。
パチッ
あれ?目が霞んでよく見えない。
でもこの声は…
喉が痛い。
声が出にくい。
なんで泣いてるんだ?
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診察室…
心臓が、止まった?
病室
ガラガラガ
…なんだこれ
…あれ?
何故にあいつ?
まてまて?…
文字数1486文字
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。