これは、一年前の話。
私は気がつくと知らない部屋にいた。
6畳ほどの、暗くて小さな部屋だった。
天井には小さなランプがついていて、か弱い光で
この部屋を照らしている。
真正面にはドアがあり、私はそのドアに近づいた。
まずは鍵を探して、この部屋の外に出ないと。
そう思った。
この部屋にはタンス、学習机、イスだけがある。
1番怪しいのはタンスだな…
私はタンスの引き出しを開けた。
すると、運よく鍵が入っていた。
そして、私は見つけた鍵をドアの鍵穴に挿し込んだ。
鍵を右に回す。
ガチャ
私はドアを開けて廊下に出た。廊下は左右に続いている。
悩んだ結果、私は右に進んだ。
しばらくすると、リビングのような場所についた。
リビングには数名の人がいるようだ。
ある女性が私に手を振った。
横からもう一人、男子が出て話しかけてきた。
その時…
どこからか、機会的な声が聞こえてきた。
私はリビングの壁にあるスクリーンを見た。
そこにはうさぎのぬいぐるみが映っていた。
スクリーンのラビというキャラクターは、テンポ良く
話を進めていく。
「人狼ゲーム」は聞いたことがある。
でも、人狼が村人を殺すなんて、本当にあるの…?
1人の女性が言った。
私も名前を言った方がいいのかな…
最後の1人だ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。