第30話

🏐✾
52,493
2023/01/05 08:41




天童覚
天童覚
マスク外してみてヨ








つけているマスクの紐に、天童さんの指が触れた



思わずマスクを押さえて後ずさりする










あなた
.....代償大きくないですか……??







髪触らせたお礼に、マスクを外せと。



代償が大きすぎじゃないか???




そう思いながら、天童さんを見つめる。











天童覚
天童覚
え〜..…見してくれないの?
俺は髪触らせたのに〜?





拗ねたように口を尖らせて、そう呟いたあと、




天童さんは、目を細めて笑いながら、私の方に詰め寄ってきた。





あなた
……3秒。3秒でどうでしょう








断ったらマズイやつかな。そう思い、私が言うと、天童さんは少し考えるように黙った。




そしてすぐに、意地悪く目を細めながら、口を開く。












天童覚
天童覚
いーよ、見して見して



あなた
…...残念な顔でも知りませんから。
期待はずれとか言わないでくださいね







私は、諦め半分にそう忠告しながら、初めて自分から、マスクを外した










天童覚
天童覚
.......





私の顔を見た瞬間、天童さんの表情がピタリと止まり、


真顔のまま、自分の顔を凝視される。








なんか、こう、改めて自分の顔見られるのは……嫌だ。

普通に、無理。早く顔を隠したい。








そう思って、急いでマスクをつけようとすると、


突然、腕を掴まれた









あなた
え、ちょ、...









そのまま、無言でマスクを奪い取られる。



一瞬状況が理解できなくて、ポカンと天童さんを見上げ、声をもらす













あなた
え??
天童覚
天童覚
かーわい。











そう言って、天童さんは、私のマスクを丸め、



近くにあったゴミ箱に、ポイと投げ捨ててしまった。











あなた
……は??





天童覚
天童覚
若利くんに見せたら面白そー。
ちょっと、おいでよ。




















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