第17話

誰かの声掛けで…
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2019/09/29 14:56
あなたちゃんっ!あなたちゃん!






































もうダメだ… 私はここで死ぬのかな…
と思ったその時、現れたのは息を切らして来た涼介くんだった。
朝姫 ○○
朝姫 ○○
な……なんで…分かったの…?
山田涼介
山田涼介
そりゃ分かるよ
濱中 美咲希
濱中 美咲希
や、山田くん!
これは……その…、そう! 怪我してたから手当してあげてたのっ!
山田涼介
山田涼介
そんな嘘簡単につくな。
俺はあなたちゃんのことならなんでも知ってる自信がある。
そんな簡単に嘘つくやつは嫌いだ。
もう二度と俺とあなたちゃんの目の前に現れるな。
濱中 美咲希
濱中 美咲希
そんなっ! なんでそう思うの!?
山田涼介
山田涼介
実は俺、帰り道の時にたまたま後ろを見たらあなたちゃんが倒れてたからそっと跡をつけて、助けるタイミングが掴めないでいたんだ。
ホントは…… 違う理由だけど…
朝姫 ○○
朝姫 ○○
りょ……すけ…くん?
山田涼介
山田涼介
そうだよ、あなたちゃん。
助けに来たよ。
朝姫 ○○
朝姫 ○○
あ…………りが……と……//
山田涼介
山田涼介
うん。 もう喋るのも辛いでしょ?
早く病院行こ? もう救急車呼んだから、もうすぐ来るはずだよ。
その彼の声は…… いつにも増して低く、優しかった。

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