私は、朝姫_あさひ_あなたは飛弧_とびこ_高校の1年生。
みんなから見て王子様的存在の山田涼介くんのことが好きだけど、
ー私なんかは狙えないような位、人気な存在なんだよねー
今日は席替えの日、私にとってもチャンスがある日… ともいえる。
先生『席ついてー』
一同『はーい』
そしていつものようにHRが始まる。
先生『じゃあ席替えするから、クジ引いてね〜』
先生がクジをつくる。
その作業が、何時間にも感じてしまう。
私の今の席は窓際の1番前だから… あと2列か…
私の心臓は、時間が経つにつれて早くなる。
早く引きたい一方、もし隣じゃなかったらという気持ちも溢れる。
… そう考えているうちに、とうとう自分の番が来てしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。