あなたside
今日は本屋に来ている
暇だったし、何より家がうるさかった
休日ぐらい静かに過ごせないんかね?
そして私は特に欲しい本がなかったから店を出た
それからフードコートに立ち寄った
別にお腹は空いてない
ただ、食品サンプルを見るのが好きだから寄っただけ
裏から聞こえるかん高い声
はあ…何で会わないと行けないの?
あんた達も全員いるね
はぁ…
んな、シャレっけたもの食べるか
生クリームとか好きじゃないし
ええ、どうぞ
早く行け
でも、そんなに人生甘くない
まあ、こうなった
しずくを見ながらニタニタする男
いやー、モテるっていいなー(棒
桃髪さんを綺麗に無視して話しかける
いや、別にいいんだよ?
だけどさ…目の前に居んなよ
邪魔だよ、どけよ
私が見えねえのか?
すみませんね、影が薄くて
だけど、お前が前にいると帰れないんだよ
とっとと退け
なんだよ、自慢か?
ナルシストが…どけよ
人の帰宅を邪魔すんな
嫌ですってさっさと言えよ
こっちも迷惑してんの
これもまた綺麗に無視
はぁ…
本当、本日何回目のため息だか…
たっく、邪魔だって…
まぁ、ここまで言われると人は逃げて行くもの
ナルシストは帰って行きました
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今回はここまでです!
それでは・△・)ノ バイバイ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。