彼の名前は、安曇 悠大、
そして私の名前が、井上 美侑。
同じクラスで、出席番号も隣。
ある日、検診があった。保健室で出席番号順にみてもらい、終わった人から教室に戻る。
というものだった。
私が、教室に戻った時には、悠大くんしか
いなかった。
そしたら、突然私の口から
「好きだよ。」って言葉がでていた。
今まで、思っていたことがやっと言えた。
勇気をだして良かった。そう思えた。
でも、すぐ次の人が来てしまったので、
悠大くんも私も自分の席に戻った。。
その日1日、私は悠大くんを見るなり
ずっと顔を赤くしていた。
でも、まだ小学二年生という年齢だから
付き合うとかそういうのも分からないし、
告白したからどうとかって、なにか関係が
変わることでもない。
ただ私は、これからもずっと、悠大くんを好きでいたい。そう心の中で誓った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。