あなたside
今日も憂鬱な気持ちで家に帰る
私は仕事もいい感じでおまけに彼氏もいる
周りから見れば順風満帆に見られがち。
だけど現実は……
……
家に帰っても1人ぼっち
((ピロン
『今日もご飯食べてくるからいらない。』
彼氏はいるものの実際は倦怠期的な感じ
ご飯も一緒に食べてないし
ベッドも別々
帰っても大我はいないし起きてもいない
デビューも決まって忙しいのは重々理解してる
付き合いたての頃はこんなんじゃなかった
帰る時間が遅くなったら丁寧にメールしてくれた
仕事も大きい仕事が決まれば同期からの僻みもある
日に日に増してくる疲れと闘っていくので精一杯…
なのに……
【ある日……】
私は夜中何故だか目が覚めた
水でも飲もうかとキッチンに行った時……
ミズキ?
誰だろ……
やっぱり私愛想つかされた…?
別れた方がいいのかな
咄嗟に隠れてバレずに済んだものの
これから大我にどんな顔すればいいの?
……もうやだ
そう思いながらベットに入り瞼を閉じた
((ジリリリ ジリリリ
はぁ…朝か
もうこの瞬間がしんどくてたまらない
最近疲れすぎて死んでしまおうかとさえ
思うようになった
憂鬱に浸りながらもドアを開ける
🚪((ガチャ
まだ出てなかったの?
私と目が合い怪訝そうな顔をした彼は
足早に去ってしまった
【会社】
いつも通りのデスクワーク……
はぁ……
やばい…クラクラする……
パソコンを打つ手が動かなくなって
私は意識を手放した
〜倦怠期・前編〜
NEXT💓
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。