俺は今、グガの為にお昼を作っている。
大丈夫。ちゃんとジンヒョンに教えてもらったんだから。
じゃがいもを切って、
えーと、これをいれて、、
俺が料理をしていると視線を感じた。
グガだ。
グガがリビングに行ったと思って料理を再開していると、
なんて言ってくるから、
俺が料理出来ないとでも思ってるの?
俺はお前のヒョンなんだからね。
えーと、次は人参か。
丸いから切りにくいな。
その時だった。
包丁が滑って、指が切れてしまった。
グガにバレちゃダメ。
俺はカッコイイヒョンだから、
そう言うと、
グガが後ろから抱き締めてきた。
グガ、ずるいよ。
俺はお前のヒョンになりたいのに、
そんなことされたらさ。 ばか
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!