ドイツを、出発し俺はイギリスに来ていた。
今日は、朝早く目が覚めたので近くの公園に行くことにした。
空気が気持ち良くて、早起きして良かったなって思った。
俺がベンチで、座っていると小さな女の子がやって来た。
真ん丸な目で俺を見つめて。
女の子はニコッと笑った。
あぁ、可愛いな。
そのとき、
お母さんらしき人がその子を呼んだ。
女の子は、お母さんとお父さんのいる方に走った。
そして、家族は手を繋いで歩いて行った。
幸せな光景なのに、何故か悲しくなってしまった。
なぜなら、グガと重ねてしまったからだ。
グガも、いつか奥さんと子どもと一緒に、、、。
そんなの嫌だよ。
グガの隣は俺が、、。
でも、俺は男だから。
グガといても子どもが出来ないから。
グガは、幸せな家庭を築かなきゃ。
あんな風に3人で歩きたかったな。。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!