第21話

21.
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2020/11/18 14:25

あなた「…ん、、」

…あれ、?


わたし、あのあと、


どうしたんだっけ、





そんなことを思いながら、

ゆっくり目を開け、身体を起こした。



目に入ったのは、

小さな椅子に座って、

ぐっすりと眠るしゅん。


…ここ、しゅんの部屋?


わたしはベッドを降りた。




あなた「…しゅん、、」
駿佑「…、、」



コンサート終わりやもんね。

どうしよ、ここじゃ、体休まらへんし…

しゅん細いし、

持ち上げられへんかな、?




そう思って、わたしはしゅんの体に腕を伸ばした。




…なんか、ちゃう、




駿佑「…ん、、え?あなた?」
あなた「あっ、」

わたしは急いでしゅんから離れた。


あなた「ごめん、、ベッドに、運びたかってんけど、」
駿佑「えっ、ごめん、ありがとう。」
あなた「ううん、こっちこそ、ベッド奪っちゃってごめん、」
駿佑「いいよそんなん。ほら、ベッドいこ?」
あなた「わたし、部屋戻るよ。」
駿佑「でも、夜中やで?廊下真っ暗やろうし。」


それはちょっと、

怖いかも。



そんなことを思って、

下を向いていたら、


しゅんがわたしの手をぎゅっと握った。






あなた「どうしたん、?」
駿佑「ここおってほしい。」
あなた「…うん、」


ベッドにもどり、

しゅんも、布団の中に入った。






駿佑「あったかいな。」
あなた「うん、」
駿佑「あなた、」
あなた「なに、?」
駿佑「大丈夫?」
あなた「え?」
駿佑「…元気?」


恭平とのこと、

気にしてるんかな。


あなた「大丈夫。ごめんね、心配かけて。」
駿佑「ううん。…おいで?」


そう言って、

腕を広げるしゅん。




…そんなんされたら、


そっちに行きたくなっちゃう。



だめって、わかってるのにな。





わたしは、

しゅんの近くに、身体を移動させた。


するとしゅんは、


わたしをぎゅっとして、

そっと頭を撫でてくれた。




駿佑「あなたのにおいや。」
あなた「しゅんのにおい。」
駿佑「…あなた、」
あなた「ん?」
駿佑「きっと、あなたのこと大事すぎて、守りたい気持ち強すぎて、どうしたらいいかわからんくなっちゃっただけやで。…俺も、そうやったし。」


恭平のこと、?


…俺もって、どういうことやろ。



駿佑「寝よっか。」
あなた「うん、」


しゅんの言葉に、

わたしはゆっくりと目を閉じた。




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