シャワー浴びて、
わたしはしゅんが貸してくれたTシャツを着た。
…おっきい。
しゅんの匂いがする。
髪の毛乾かそ。
そう思って、
ドライヤーで、髪を乾かしていたら、
コンコン、
と、また、
ドアを叩く音がした。
…しゅん、?
鍵忘れたんかな。
わたしは、ドアを少し開けた。
隙間から見えたのは、長尾くんやった。
わたしは急いでドアを閉めようとしたけど、
それ以上の力で、
ドアは開けられ、
その反動で、わたしは後ろに転んでしまった。
あなた「っ、!、」
ぱっと、顔を上げると、
長尾くんが、
わたしをじっと見つめていた。
謙杜「…ここで何してるんですか」
バタンとドアが閉まり、
わたしは、怖くなって、
急いで立ち上がり、
後退りした。
長尾くんは、
部屋の中まで入ってきて。
あなた「っ、!」
わたしはベッドにいきなり押し倒された。
謙杜「不用心すぎますよ、」
その言葉に、
わたしは目を開けた。
この体勢、逃げられへん…
謙杜「みっちーと何したんですか?」
あなた「っ、…」
動けない、この状況が怖くて、
わたしはまた、ぎゅっと目を瞑った。
謙杜「したんですか?みっちーと。」
震えと、
涙が止まらない。
あなた「っ、ッ…ごめん、グズッ、、なs ガチャッ…
…しゅん、?
そう思ったのと同時に、
ガサッ、と、
袋が落ちる音が聞こえて、
長尾くんは、
わたしから離れた。
駿佑「なに、してるん、?」
謙杜「…こっちが聞きたいわ。」
そう言って、
去っていこうとする長尾くんの腕を、
しゅんは掴んだ。
駿佑「あなたに何したん?」
謙杜「べつに、なんでおるんって聞いt 駿佑「じゃあなんでベッドおるん?なんであんな震えてるん?」
謙杜「ほんまになんもしてへんから。そもそも、なんで連れ込んでるん?おかしいやん。」
駿佑「っ… そうやけど、長尾があなたのこと怖がらす理由ある、?」
謙杜「…大事な時期になんかあったらどうするん。だから、もう近づくなって意味やけど。」
駿佑「やからって、やり方おかしいやろ… あなた、大丈夫、?」
そう言って、
しゅんは
わたしのもとに駆け寄り、
ぎゅっと、
抱きしめてくれた。
謙杜「…いいん?それで。…あと、乱暴な真似してほんまにすみませんでした。ちょっと、焦っちゃって。頭まわんなくて。」
あなた「グズッ、…こっちこそ、ごめんなさい…」
わたしの言葉に頷くと、
長尾くんは、
部屋を出て行った。
駿佑「ごめん… 俺が1人にしたから…」
長尾くんの言う通り。
わたしたちは、
しちゃだめなことをしてる。
なのに、
わたしは、
しゅんから離れられなくて。
この腕を、
振り払えなくて。
あなた「グズッ、、ヒック、…ううん、グズッ、大丈夫」
駿佑「でも、…なんか、されt あなた「ほんまに、グズッ、なんもないよ、…わたしが、グズッ、ヒック、ちょっと、びっくりして、」
駿佑「…そっか、、」
だめ、…離れなきゃ。
わかってるのに、
わたしはただ、
しゅんにしがみついて、
泣くことしかできなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。