第10話

10.
2,114
2021/09/28 03:35


シャワー浴びて、

わたしはしゅんが貸してくれたTシャツを着た。




…おっきい。

しゅんの匂いがする。





髪の毛乾かそ。


そう思って、

ドライヤーで、髪を乾かしていたら、




コンコン、



と、また、


ドアを叩く音がした。




…しゅん、?

鍵忘れたんかな。


わたしは、ドアを少し開けた。


隙間から見えたのは、長尾くんやった。



わたしは急いでドアを閉めようとしたけど、



それ以上の力で、

ドアは開けられ、


その反動で、わたしは後ろに転んでしまった。




あなた「っ、!、」





ぱっと、顔を上げると、

長尾くんが、

わたしをじっと見つめていた。

謙杜「…ここで何してるんですか」

バタンとドアが閉まり、



わたしは、怖くなって、


急いで立ち上がり、

後退りした。




長尾くんは、

部屋の中まで入ってきて。





あなた「っ、!」


わたしはベッドにいきなり押し倒された。





謙杜「不用心すぎますよ、」



その言葉に、

わたしは目を開けた。




この体勢、逃げられへん…




謙杜「みっちーと何したんですか?」
あなた「っ、…」



動けない、この状況が怖くて、


わたしはまた、ぎゅっと目を瞑った。






謙杜「したんですか?みっちーと。」

震えと、

涙が止まらない。





あなた「っ、ッ…ごめん、グズッ、、なs ガチャッ…





…しゅん、?




そう思ったのと同時に、




ガサッ、と、


袋が落ちる音が聞こえて、


長尾くんは、

わたしから離れた。








駿佑「なに、してるん、?」
謙杜「…こっちが聞きたいわ。」


そう言って、

去っていこうとする長尾くんの腕を、

しゅんは掴んだ。






駿佑「あなたに何したん?」
謙杜「べつに、なんでおるんって聞いt 駿佑「じゃあなんでベッドおるん?なんであんな震えてるん?」
謙杜「ほんまになんもしてへんから。そもそも、なんで連れ込んでるん?おかしいやん。」
駿佑「っ… そうやけど、長尾があなたのこと怖がらす理由ある、?」
謙杜「…大事な時期になんかあったらどうするん。だから、もう近づくなって意味やけど。」
駿佑「やからって、やり方おかしいやろ… あなた、大丈夫、?」





そう言って、

しゅんは

わたしのもとに駆け寄り、



ぎゅっと、

抱きしめてくれた。

謙杜「…いいん?それで。…あと、乱暴な真似してほんまにすみませんでした。ちょっと、焦っちゃって。頭まわんなくて。」


あなた「グズッ、…こっちこそ、ごめんなさい…」

わたしの言葉に頷くと、

長尾くんは、

部屋を出て行った。







駿佑「ごめん… 俺が1人にしたから…」


長尾くんの言う通り。


わたしたちは、

しちゃだめなことをしてる。





なのに、

わたしは、


しゅんから離れられなくて。





この腕を、

振り払えなくて。



あなた「グズッ、、ヒック、…ううん、グズッ、大丈夫」
駿佑「でも、…なんか、されt あなた「ほんまに、グズッ、なんもないよ、…わたしが、グズッ、ヒック、ちょっと、びっくりして、」


駿佑「…そっか、、」





だめ、…離れなきゃ。

わかってるのに、


わたしはただ、

しゅんにしがみついて、

泣くことしかできなかった。





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