第27話

27.
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2021/03/08 13:20


あれから少し、


撮影は終わり、




あなたとはぜんぜん会わなくなった。








流星「あ、みっちーおはよう」
駿佑「あ、おはようございますっ、」
流星「…最近、どうなん?」
駿佑「会うこともないですし、おれは、もう…」
流星「そっか、最近あなた忙しいんかな、あんま見ぃひんよな」

たしかに、




流星「大丈夫?」
駿佑「え?」
流星「元気ないよ?」
駿佑「…大丈夫です、」


やっぱりあなたがおらんと、

心に穴が空いたみたいで、



後悔ばっかりや。







流星「あっ…」
駿佑「、?」




流星くんの目線の先にいたのは、あなただった。

目が合い、

あなたは少し、


寂しそうな顔をした。









流星「おはようっ。久しぶりやね。」
あなた「久しぶり。」
流星「最近忙しいん?」
あなた「ちょっとね、でも、ひと段落かな。」
流星「そっか。お疲れ様やね。」



あなた、疲れてるんかな、


顔色良くない。




駿佑「大丈夫?」

あなた「え、?」
駿佑「顔色悪い、」
あなた「…寝不足かな、笑」


あなたはそう言って、


教室に入っていった。






流星「…ほんまにもういいって思ってるん?」
駿佑「思えたら、いいんですけどね、」
流星「あなたには話せた?いろいろ。」
駿佑「俺、ほんまだめなんですよ。…なんか怖くて、なんも言えへんくて。どうしたらいいかわからんくて、でもあなたは、そんな俺のこと、すごい気にかけてくれて。…もう、いっそ冷たくして欲しいくらい、どんどん好きになるんです、」
流星「…そっか、、」

何、話してるんやろ、

しかも、先輩に。





なんて思ってたら、

チャイムがなった。






流星「またね。…辛くなったらいつでも話聞くから。」
駿佑「っ… なんでそんなに、」
流星「…責任感?笑」
駿佑「え、?」
流星「みっちーにあなたのこと紹介したのは俺やから。」



あなたの事聞いたのは、

俺からやのに。

駿佑「ごめんなさい…」


流星「なんでよ笑 はよ教室行き?」
駿佑「はい…」





自分のことが、

よくわからない。





なんであの時、

もう関わらないって決めたのに、

あなた連れ出して、流れでキスなんかしたんやろ。




なんであの時、

部屋で一緒に過ごしちゃったんやろ。




なんで、


なんで出会っちゃったんやろ…




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