第4話

4.
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2020/09/17 10:37
  


俺スカの撮影が始まり、


わたしは特に、気にしないようにして、

会話も特になく。





謙杜「松野さん!」


あなた「なに、?」




長尾謙杜くん、

この子はやたら話しかけてくる。



恭平と仲良しの子ってことくらいしか知らないけど…



謙杜「これ差し入れの!美味しいですよ!」


廉「長尾、お前ぐいぐいいきすぎやって。」





あ、永瀬さん…

恭平の憧れの先輩、やったはず。




あなた「あのっ、」


廉「ん?」


あなた「恭平がいつもお世話になってます…」


廉「え、まさか高橋の彼女?笑」


あなた「いやっ、幼なじみで…」


謙杜「え!ちょっと、みっちーみっちー!!」





え、



謙杜「なんで無視するん!笑 きてや!!」


長尾くんの言葉に、

渋々こっちに来るしゅん。






謙杜「知ってた?高橋くんと幼なじみやねんて!」


駿佑「知ってるわ、」 


謙杜「え!?なんで!!?」


駿佑「いや、…」





…逃げ出したい、この状況、、

謙杜「あ、松野さん最近忙しいんですか?」
あなた「え、?」
謙杜「ほら、学校であんま見かけないので!松野さんかわいいから、めっちゃ目立ってたのに。」
あなた「そうでもないやろ、笑 それに、そっちの方が目立つやん。」
謙杜「いやいや、ほんますごいですよ?ね、みっちー。」
駿佑「え、…やな、」

ちらっと、

しゅんの方を見ると、



バチっと目が合い、

しゅんはそのまま目線を逸さなかった。


あなた「しゅ、…道枝くん、?」
駿佑「…髪、伸びたな。めっちゃ綺麗。」
あなた「え…?」

…なんでそんなこと、




廉「え、なに?2人、知り合いなん?」
あなた「…はい、ちょっと、」
謙杜「あ、もしかして元カノとかですか!笑」



えっ、



あなた「いやっ…その、そんなわけ…」
駿佑「…、」
謙杜「え、もしかして図星?笑、」
廉「え、ガチ?」



小さく頷くしゅん。



流れる気まずい空気。



なんで…

廉「…共演かなんか?」
駿佑「いや、…俺が、一目惚れして。流星くんに話したら、友達やから紹介するって、」




…ん?

それ初耳やけど、



駿佑「で、そっから仲良くさせてもらって、告白して、」
謙杜「なんかすごいな、いつから?」


駿佑「ちょうど一年前くらい。高校入ってすぐやから。」
廉「喧嘩でもしたん?」
あなた「ないですよ、、笑」
謙杜「なんで別れたん?」
駿佑「…いろいろあってん、」


そう言ったしゅんの表情は、


どこか、悲しそうで。




いろいろってなに?





…あのとき、

なんで別れへん?って言われたのか、

わたしは知らない。






聞いても何も、

答えてくれなかった。



他に好きな人でもできたんだろうなとか、

所詮わたしなんて遊びだったのかな、




って思ってたけど。




ほんとの理由、

なんなんやろ…




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