第12話

12.
1,999
2020/10/11 10:56

あなたは、

薬を飲ませて、

リビングに布団敷いて、そこに寝かせて、

楽なったのか、


今は、すやすやと眠っている。





~♪

電話、?



あなたのか。


っ、
…みっちーからやん、



きづいたら、

スマホを手に取り、耳に当ててた。





駿佑 " あなた、?…ごめん、流星くんに連絡先教えてもらった。…元気、、? "


恭平「…俺やけど、」


駿佑 " は、?え、恭平? "


恭平「うん、いまあなたとおって、あなた、寝てるから。」


駿佑 " …そっか、"


恭平「…もう関わらんといてっていったやろ」


駿佑 " ごめん、でも… "





電話の奥からは、


何も音がしなくなった。




恭平「切るd あなた「…ん、、え、?恭平、それ、」


恭平「あ、ごめん、電話…きとって、」


駿佑 " あなた起きt





俺は、ブチッと、電話を切ってしまった。
あなた「だれから、?」



あなたは、俺をじっと見つめた。


恭平「…みっちー、」
あなた「え、?…なんで、、」
恭平「流星くんに連絡先聞いたって」
あなた「…そっか、」
恭平「…なあ、」
あなた「ん、?」
恭平「…みっちーのこと、まだ好き?」
そう聞くと、

あなたは、


目線を逸らして、

すごく、切なそうな顔で頷いた。







あなた「振られたのに、…諦め、ゲホッ、…、悪い、やんな、」
恭平「っ、… なんでそんなに、」
あなた「なんでかな、…しゅんと、おるとね、なんか、苦しいねんけど、それ以上に、…落ち着くし、ほんまに幸せで、ゲホッ、ゴホッ、、…やっぱ、まだ好きなんやな、って」
恭平「…わかってるん、?あいつは、あなたがしんどいときに、助けんと、逃げたんやで?」
あ、…



あなた、理由知らんのやっけ、、


あなた「どういう、こと、?…わたしのこと、別に好きじゃなくなったから、、恭平「わからん?みっちー、明らかにまだあなたのこと好きやろ!?」


うっかり出してしまった大声に、

あなたは、びっくりしてしまったのか身を縮める。



恭平「ごめんっ!…ほんまごめん、、びっくりしたやんな、ごめんな…」
あなた「っ、…ううん、ゲホッ、、…恭平は、知ってるん、?」
恭平「何を、?」
あなた「しゅんが、わたしを、ケホッ、…振った理由」
恭平「…うん、聞いたから」
あなた「…そっか、」


あなたはそう言って


静かに、涙を流した。





恭平「聞かへんの?理由、」
あなた「…怖い、聞くの、」


そういうと、

あなたは身体を起こして、


俺の座ってたソファーの端っこに、

ちょこんと座った。






あなた「…わたしは、しゅんしかおらんって、ゲホッ、思ってるけど…しゅんにとっては、違ったんやろな、ゲホッ、」


俺は、

あなたのほうに近づいて。



そっと、

頭を撫でた。



恭平「っ、…ちゃうよ、…ただ、」




…理由言ったら、

あなた、どう思うんやろ。






あなた「恭平、、?」
恭平「…こっち、もたれてええよ、」



あなたは、

俺の方にもたれかかった。




あなた「…ありがとね、」


恭平「え?」


あなた「一緒におってくれて、ゲホッ、ゲホッ、…っ、」





っ、…

あなたが、

みっちーしか見てないのわかってるのに、

なんで毎日、好きな気持ち、強くなるんやろ。

恭平「…俺は、いつでも隣おるから、」
あなた「ゲホッ、…恭平、ゲホッ、」
恭平「ん?」
あなた「ほんまに、ありがと…」


そのありがとうは、

何故だかすごく悲しそうで。




ありがとう。でも、しゅんじゃなきゃあかんねん。



って、言われてるみたいで。



胸がぎゅっと、

締め付けられた。






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