あなたは、
薬を飲ませて、
リビングに布団敷いて、そこに寝かせて、
楽なったのか、
今は、すやすやと眠っている。
~♪
電話、?
あなたのか。
っ、
…みっちーからやん、
きづいたら、
スマホを手に取り、耳に当ててた。
駿佑 " あなた、?…ごめん、流星くんに連絡先教えてもらった。…元気、、? "
恭平「…俺やけど、」
駿佑 " は、?え、恭平? "
恭平「うん、いまあなたとおって、あなた、寝てるから。」
駿佑 " …そっか、"
恭平「…もう関わらんといてっていったやろ」
駿佑 " ごめん、でも… "
電話の奥からは、
何も音がしなくなった。
恭平「切るd あなた「…ん、、え、?恭平、それ、」
恭平「あ、ごめん、電話…きとって、」
駿佑 " あなた起きt
俺は、ブチッと、電話を切ってしまった。
あなた「だれから、?」
あなたは、俺をじっと見つめた。
恭平「…みっちー、」
あなた「え、?…なんで、、」
恭平「流星くんに連絡先聞いたって」
あなた「…そっか、」
恭平「…なあ、」
あなた「ん、?」
恭平「…みっちーのこと、まだ好き?」
そう聞くと、
あなたは、
目線を逸らして、
すごく、切なそうな顔で頷いた。
あなた「振られたのに、…諦め、ゲホッ、…、悪い、やんな、」
恭平「っ、… なんでそんなに、」
あなた「なんでかな、…しゅんと、おるとね、なんか、苦しいねんけど、それ以上に、…落ち着くし、ほんまに幸せで、ゲホッ、ゴホッ、、…やっぱ、まだ好きなんやな、って」
恭平「…わかってるん、?あいつは、あなたがしんどいときに、助けんと、逃げたんやで?」
あ、…
あなた、理由知らんのやっけ、、
あなた「どういう、こと、?…わたしのこと、別に好きじゃなくなったから、、恭平「わからん?みっちー、明らかにまだあなたのこと好きやろ!?」
うっかり出してしまった大声に、
あなたは、びっくりしてしまったのか身を縮める。
恭平「ごめんっ!…ほんまごめん、、びっくりしたやんな、ごめんな…」
あなた「っ、…ううん、ゲホッ、、…恭平は、知ってるん、?」
恭平「何を、?」
あなた「しゅんが、わたしを、ケホッ、…振った理由」
恭平「…うん、聞いたから」
あなた「…そっか、」
あなたはそう言って
静かに、涙を流した。
恭平「聞かへんの?理由、」
あなた「…怖い、聞くの、」
そういうと、
あなたは身体を起こして、
俺の座ってたソファーの端っこに、
ちょこんと座った。
あなた「…わたしは、しゅんしかおらんって、ゲホッ、思ってるけど…しゅんにとっては、違ったんやろな、ゲホッ、」
俺は、
あなたのほうに近づいて。
そっと、
頭を撫でた。
恭平「っ、…ちゃうよ、…ただ、」
…理由言ったら、
あなた、どう思うんやろ。
あなた「恭平、、?」
恭平「…こっち、もたれてええよ、」
あなたは、
俺の方にもたれかかった。
あなた「…ありがとね、」
恭平「え?」
あなた「一緒におってくれて、ゲホッ、ゲホッ、…っ、」
っ、…
あなたが、
みっちーしか見てないのわかってるのに、
なんで毎日、好きな気持ち、強くなるんやろ。
恭平「…俺は、いつでも隣おるから、」
あなた「ゲホッ、…恭平、ゲホッ、」
恭平「ん?」
あなた「ほんまに、ありがと…」
そのありがとうは、
何故だかすごく悲しそうで。
ありがとう。でも、しゅんじゃなきゃあかんねん。
って、言われてるみたいで。
胸がぎゅっと、
締め付けられた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。