第3話

💤
3,170
2024/05/27 08:00
Satomi
あなたちゃん?おーいっ、!

解いた時、莉犬くんに接触してたのは紛れもなく



さとみくんだったけど…空気感でまんまと誘発された?



一番催眠をかけるなんて不可能と自負してたこの人



それとも本当はかかってなかったりして
Colon
酔っ払った時くらいデレデレじゃん…
(なまえ)
あなた
すぐ元に戻してあげるから!

キョトン顔で不思議そうに首を傾げていた



穢れなき眼に見つめられてると罪悪感でいっぱいになる



自分がやり始めたこととはいえ、申し訳なくなる



応用で使えばまた催眠が解けるかもしれない
Jel
猫とたわむれてるさとちゃんと既視感
Root
あたりまえですが自覚症状ないんですよね
Nanamori
起きたらこの記憶すら失ってるからね…

やけにバブみ強めで頭が混乱してきた



いつにも増してきゅるきゅるしてるし、その他面々が



明らかに怯えてる…彼の愛想を振りまく具合が尋常



男女間でのハグなんて大きくなってからしたことない
(なまえ)
あなた
好きなのは私じゃないのに言わせちゃっt
Satomi
ちーがーうの!
Satomi
オレはあなたちゃんが好きなの!

むーっとでも言いたげに頬をプクっと膨らませる



まるであざと可愛いを具現化したような仕草



告白をされたあと、頬にちゅっと口付けされた



鍛えられた厚い胸板に色白でも男らしさを感じる腕が
Rinu
だ、ダメだこりゃあ…///
Colon
さっきの姿をカメラで収めときゃよかった
Rinu
キャラ崩壊が深刻化してるって…!!
Root
全くの他人事では無いですけどね

ハグを解こうとしてもビクともしない力強さ



改めて”男性”ということを意識する



「真っ赤になって可愛い」耳もとで甘く囁かれた言葉



満更でもない顔をした自分も自分だけどさ
Jel
あかーん!!あなたが女の顔してもうてる!
(なまえ)
あなた
ほ、本来の目的忘れかけてた…///
Rinu
 オレたち側でも解除できるか試すか、、、
Nanamori
これで仮に解けたとしても同じように
催眠のサイクル完成したらまともな人が…

「あなたちゃんはそこで我慢してて!」と



問題人物の支配下で待機の手段を取られ自業自得だが



じっとしてればいいだけ…って反応しないよう暗示



しかし「可愛いね~」くすりとイタズラに笑うと



耳を指でそっと撫でられ動揺した
(なまえ)
あなた
な、な、何するんだ!!
Satomi
今更恥ずかしがることないもん
Satomi
付き合ってるじゃん、ね?両想い!!

ふにゃりと微笑むとまた抱き寄せられる



【好きな人】の前ではこんな風になるなんて見当違い



音を立てて平手打ちでも…けど手は上げたくない



視界もさとみくんが驚いてるのも分かるが



喉が閉まって声が出ない
(なまえ)
あなた
ごめん、、、っほんどにッ
Satomi
お願いだから…

「嫌いにならないで、、、」と肩に顔を埋められる



その声はあまりにも彼らしくない弱々しい声



さとみくんがわたしの髪をきながら撫でている



相当の酷い顔をしていたのかもしれない
Rinu
珍しくしおらしいな
Jel
ほな、オレに任せとき!理解したわ

"さとちゃんこれ見といてな!"

そう言うと、白黒のぐるぐる回る模様を見せた
Satomi

プリ小説オーディオドラマ