何十回目かの春が来た。
今日もいつもと変わらない毎日の中
「 みんなおはよう… 」
部屋の中が真っ暗で 戸惑っていたら
パーンッ 、っと大きな音が響いたと同時に部屋の明かりがついた。
「 わっ、」
「「 おめでとーう!!」」
「 …え、え? 」
頭にクラッカーのテープがヒラリと落ちた。
壁に貼ってある
Happy Birthdayの文字。
…あ、そっか。
私誕生日だったわ、
「 あ、ありがとう、」
山田「 ほら!もっとテンション上げろって!(ワクワク) 」
知念「 テンションたっか(引) 」
有岡「 これ、みんなからのプレゼント。」
「 …あ、これ 」
小さな袋から取り出して出てきたのは
△▽の新作のコスメセット。
「 え、これいいの…? 」
伊野尾「 ちなみにこれ、大ちゃんが全額出してくれましたぁ 」
薮「 もはや有岡からのプレゼントってゆー(笑) 」
「 ふふ、ありがとう 」
見上げればみんなが幸せそうに笑ってる。
いつの間にか、みんなはこんなにも大きくなってた、
かけがえのない存在になってた。
この幸せに浸っていたら
なぜだか涙が溢れてきた 。
中島「 え、なんで泣いてんの! 」
「 っ、ごめ…嬉しくて 」
すると、大きな手が頭にポンと置かれた
八乙女「 ははっ、背ちっちゃ〜 」
「 うるせ、」
そのまま髪をくしゃくしゃに撫でる光くん。
「 あーあ、せっかくまとめてきたのに 」
八乙女「 うん、こっちの方がいいよ 」
「 は? 」
八乙女「 嘘ですごめんなさい() 」
あと何年JUMPの側にいれるかは分からないけど、
その日が来るまでは 精一杯彼らをサポートしよう。
みんなが私の背中を押してくれたように、
私もみんなの事を後ろから思いっきり押してやる !!
「 みんな、これからもよろしくお願いしますっ !! 」
これからも私は、JUMPの紅一点です。
Fin .
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。