__有岡side
黒崎「 …という事で、私は本日をもって 芸能界を引退します。」
「 …実は、俺にだけ事前に相談してくれてて、」
山田「 あー!だから悲しまなかったんだ 」
八乙女「 冷たいやつだなーって思ったよ 」
「 悪かったって! 」
黒崎「 …やっぱり、私がこのグループの為に出来る事って、私がこのグループを守る事だと思うんです。」
黒崎「 …前なんか 性格悪いマネージャーにいじめられたりしたし、」
黒崎「 …だったらさ、私がマネージャーやればいいじゃん、って、思っちゃったのね。」
そうやって話すあなたの顔はキラキラ輝いてて、
初めて見るあなたの笑顔で。
黒崎「 後戻りはしない。もう決めた事だから 」
あなたは強くて、優しくて
けど、俺にしか見せない顔があって
どこまでも理想的な人。
黒崎「 これ以上語ると泣けてくるんでもう言いません。……けど、あと一個だけ、言わせて 」
黒崎「 私を支えてくれたファンのみんな、涼介、知念ちゃん、裕翔、圭人、ゆーや、慧くん、光くん、薮ちゃん。…大ちゃん。 」
一人一人の顔を見て、
目には涙を浮かべて笑って
黒崎「 私はみんなの事が大好きです。…ずっとずっと大好き。」
黒崎「 出来たらでいいから、私の事忘れないでほしいです 」
あなたはニコッと笑った
すごく可愛かった。
…ほら、俺の言った通りでしょ?
黒崎「 …ばいばい。」
黒崎あなたのアイドル人生は 、ゆっくりと幕を閉じた 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。