2人が先進んでいくから自然に2人きりになる。
それだけでもう胸がいっぱい。
そしたらジョングクが前の2人の手を繋いでいちゃいちゃする姿みて
なんて笑顔で言うから、私でいいならなるのに…ってなるよね
でもそれが言えないから辛い。
というより、言いたくない。
今のこの幼馴染みのイツメンの関係のままでいい。
だって、この方が距離も近いし仲が壊れることなんてないから。
もし告白したところでだよ。
振られたら2度とこうやって彼女が欲しいとか話せる時は来ないかもしれないんだから。
恋って難しいから嫌い。
でも恋をしてる時は人生が、生きることが、楽しくて全てが明るく見えるから。
なんて考えながらジョングクの横を歩いてたらいきなりジョングクに近い方の腕をグイって引っ張られて肩がぶつかった。
って、後ろを振り向けば太ったおじさんが舌打ちしながら歩いていくところだった。
ほら、これだからジョングクの沼から抜け出せなくなるじゃん。
お礼を言おうと思ってジョングクの方を向けばジョングクも私の方を向くからお互い立ち止まって見つめ合うような状態になる。
あぁ、私ってこんなにジョングクが好きなんだな、って。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。