あ。
今日、一年記念日だ。
あなたはこのことに気づいているだろうか。
忘れてるかもしれない。
いままで記念日だからって。
なにかしてきたわけじゃない。
あなたはそういうの気にしないのかもしれない。
だから自分からプレゼント準備してきた。
だってあなたの喜ぶ顔が見たかったから。
なのに記念日に限って仕事が長引く。
結局プレゼントをあげられないまま。
日にちがすぎてゆく。
この引き出しには。
あなたに渡そうとしていたものがはいってる。
水族館のチケット。ペア旅行券。
高級レストランの食事券。。。
まだまだたくさんある。
なのに、どれ1つ渡せないまま。
なにやってんだろ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!