先程死穢八斎會の
僕らのターゲットでもある
「オーバーホール」に出会ったことをサーナイトアイに報告する。
通形先輩も予想外だったそうで、
「エリ」という子供についても報告していた。
彼は結婚はしていないつまり、
えりちゃんはオーバーホールの子では無いのだ。
それが証明された今
多くのヒーローが
えりちゃんを助けるために動き出すだろうとサーナイトアイは言っていた。
疲れた頭に響く大声を聞きながらそうですね。と社交辞令をする
正直言って最近の僕はどうかしている。
自分がヒーローか
ヴィランなのか曖昧になる。
弔くんは大好きだしオールマイトも大好きだ。
かっちゃんには一定の信頼を置いている。
荼毘にも一定の信頼を置いている。
どちらが僕の居場所なのか。
通形先輩はそんな僕を見越してか話に乗ってくれる。
あ、でた。
思わずそんな感想を抱いてしまう。
ヒーロー側に来てから君は強いからとなにかと言われることが多くなった。
そういえばと先輩の話を聞きながら空をぼんやりと見上げる。
そっと呟く隣で先輩がどんな顔をしているかも知らずに
なにかの火種が生まれていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。