第17話

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2023/07/12 16:15
首領室の扉をノックする。
広津柳浪
首領、私です。
すると中から、「入りなさい」と声が聞こえる
扉を開けると、上機嫌だが、何か考え事をしている
首領、森鴎外が椅子に座っていた
森鴎外
…何用かな?
広津柳浪
少し、お聞きしたいことが
広津柳浪
……首領は、何時もあなた様をお叱りになる際、一体何をしていらっしゃるのでしょう。
首領の口角が少し上がる。
森鴎外
聞きたいかい?
少し冷や汗をかく広津
広津柳浪
……是非。
森鴎外
簡単に言えば接吻だよ。
勿論私は怒っているのだから、優しくはしないよ
森鴎外
あ、それと今日はキスマークも付けたよ?
痛みで顔を歪めるあなたちゃんは
可愛かったなぁ…♡
“支配欲”
この男はあなたに対し、この欲望が強く働いた。
人虎捕獲の計画を邪魔した事については
実際あまり怒っていない。
それなのにあれだけ重い空気を作り出せた理由は
実際にあなたに怒っていた事があるからだ。
その怒っていた事とは


あなたが、人虎を守ったから。
誰もが思わず「は?」と言ってしまいそうな理由。
要は単なる嫉妬である。
自分と一番長い時間居たのになぜ他の男を見る?
なぜ自分の物にならない?
そんなドス黒い感情が、今回の件に至ったのだ。
そしてあなたは太宰に
“お前がファーストキスの相手だ”
と言っていたが
実際初めてキスした…否、されたのはこの男である。
あなた自身が合意でキスしたのは、
太宰が初めてだったのだ。
あなたがキスに慣れていた理由もこれだろう。
“君は一体何のためにポートマフィアにいる?”
それはあなたにとって
存在価値の無くなる言葉。
両親、祖父母、ましてや親族すら居ないあなたは
森鴎外に捨てられれば、生きられない。
森はそれを分かった上で、
あなたには自分がいなけば駄目なんだ。
とあなたの頭と身体に刷り込む為に
そのような事を言ったのだ。
勿論、あなたに可愛い服を着せたり、
「可愛い」と愛でたりもしたい。


しかし、そんな事するだけでは彼女を支配できない。
なので、あなたが何かやらかした時や
怒らなければならない事をした時のみ
支配欲を丸出しにしているのだ。
そして今回は、何時もよりやり方が荒かった様だ。
よほど人虎に肩入れするのが気に入らなかったのだろう。
森鴎外
君は一体
何のためにポートマフィアにいる?
あなた
……申し訳…ありません…
森鴎外
謝罪は結構。
私が求めているのはそんな物じゃないよ。
あなた
っ……
あなたは首領の腕の中に収まる
それに首領は満足そうに口角を上げる。
首領はあなたの顎を持ち上げ、口づけをする
角度を変えながら何度もあなたの唇に噛み付く
苦しいのか、はたまたせめてもの拒絶なのか
あなたは少し顔を歪める
森鴎外
……
その反応に不満を持つ首領。
これは拒絶だと感じ取ったのだろう。
あなたの腕をガッと掴み、壁に押し付ける
あなた
っ__
あなたは何か言葉を発しようとするも、
直ぐに首領に口を塞がれる。
あなた
ん、んっ…!!
首領はあなたの口内に舌を入れる。
舌を絡められ、あなたは声を漏らす
恐怖感からか、あなたの目尻から涙が流れ出す
それに首領は満足したような顔をする
口を離した二人の間に銀色の糸が引く。
森鴎外
やはり君は愛らしいね…
首領はあなたの首に顔を埋めた
あなた
や、やめてくださ、っ
首筋にチクリとした痛みが走る。
そこに紅い華が咲く。
俗に言うキスマークだ。
森鴎外
首筋のキスマークの意味は知ってるかい?
そう言い、自身のつけたキスマークを指でなぞる
森鴎外
執着、独占欲、牽制……
森鴎外
それらの意味合いを持つ“印”を付けられて…どう感じたかな?
不敵な笑みを浮かべ、
あなたの髪を掬い、キスをする
あなた
(ポートマフィアの役目を放棄した私に非がある…!これは…仕方のない事…!)
言い聞かせるように言葉を脳内に並べる。
あなた自身も、これが普通では無い事に気づいていた
しかし立場上、あなたが森鴎外に逆らう事は
絶対にあり得ない、あってはならないのだ。
目に涙を溜め、首領を見つめるあなた
それに首領は
森鴎外
涙を溜める君も美しい…
そう言って頬を手で擦る
森鴎外
さて……そろそろ反省できたかな?
あなた
……反省はしてます…
でも…後悔はしていません
森鴎外
……へぇ
森鴎外
今日は君の真っ直ぐで綺麗な瞳に免じて
許してあげよう
森鴎外
先程は乱暴にしてすまなかった…
少し感情が昂ってしまってね
そう言いながら、あなたの頭を撫でる
森鴎外
私は君の事を、本気で愛してるんだよ
真剣な表情であなたを見つめる
あなた
…ありがとうございます…
あなた
…失礼いたしました。
そう言って扉を閉め、首領室から出ていく。
部屋に一人残された森鴎外は、一人呟く
森鴎外
どうすれば私だけの物になる?
「早く最適解を導き出さなければ」
でなければ、彼女はきっと
誰かの物になってしまっているから。
森鴎外
……しかし…
弱々しく涙を零すあなたちゃんは…
森鴎外
とても“女帝”には見えないね
森鴎外
まぁ、私はどんなあなたちゃんも好きだけど
不敵に微笑む首領。
その表情には、広津も悪寒を感じた。
作者
作者
なーにこれ
作者
作者
森さんでこんなの書く予定無かったんだけど…(
作者
作者
森さんは支配欲が強ければ強い程好き
頭も良いから依存させられる
作者
作者
天才、好き((
作者
作者
あと、2000文字超えた()
作者
作者
頑張った
作者
作者
あなたちゃんの二つ名女帝だけど
色々立場的にも森さんには逆らえないんだなこれが(
作者
作者
それでも森さんのこと大好きであれば尚良し(
共依存ルートまっしぐらで草((
作者
作者
オチは今の所決めてないです
作るかも決めてないです
作者
作者
バイハム〜

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