第14話

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2020/10/02 07:47
美術準備室を出てみると、朝日が美術室に差し込んでいた。
夜が明けたのだ。
もしかしたら、朝が来たら、全部何もなくなっているんじゃないか。そんな期待を抱いていたが、現実は、昨日と変わらない。
今日も、殺人鬼に怯えながら一日過ごすと考えると、溜息が出た。
早く、この現実から解放されたい。
殺人鬼に見つかってはいけないと思い、私は美術準備室へと戻った。

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