第26話

#淡い思い出
960
2023/01/21 11:21






私はその後、薄暗い部屋に入れられた









別に狭くも広くもない、普通の部屋









廃墟でもなければ豪華でもない









ただ、外からの灯り以外が無い空間だった









ビートン
ビートン
さてさて、今から君はここで過ごすワケだけど……
(なまえ)・チェーリング
あなた・チェーリング
ねえ……ビートン
ビートン
ビートン
ん?なに?
(なまえ)・チェーリング
あなた・チェーリング
私……私たちを、ど…どうしたいの…?
ビートン
ビートン
んー?
ビートン
ビートン
別に、何をしたいってことでも無いよ
(なまえ)・チェーリング
あなた・チェーリング
………え?
ビートン
ビートン
ただの口止め。
だから臓器を売ったり売春に使ったりとか無いから安心して
(なまえ)・チェーリング
あなた・チェーリング
ぁ……そ、そう…
ビートン
ビートン
…………ふふふ
(なまえ)・チェーリング
あなた・チェーリング
なっ………なに、急に…
ビートン
ビートン
いやぁ……ほんと変わったよね
ビートン
ビートン
昔はあんなに言い返してきてたのに
(なまえ)・チェーリング
あなた・チェーリング
昔って……ミドルスクールの時の話でしょ……
ビートン
ビートン
そうだねぇ
ビートン
ビートン
ほんと苦労したんだよ?アレ。
まさかこうなるとは思わなかったけど…




















ミドルスクールの時、クラスメイトの1人にビートンはいた









彼もかつては、酷いいじめにあっていた









子供
子供
うわっ!ビートンが黒板消し触ったぞ!!
子供
子供
菌が移るぞ〜!!
ビートン
ビートン
………………………
(なまえ)・チェーリング(幼少期)
あなた・チェーリング(幼少期)
反対側、私やるね!
ビートン
ビートン
………え?
子供
子供
うげぇ……お前よく触れるよな
子供
子供
きも!
(なまえ)・チェーリング(幼少期)
あなた・チェーリング(幼少期)
はぁ?弱いものいじめしか出来ないアンタらの方がきもいけど?
子供
子供
出たよ。あいつを庇っていい子ぶりたいんだ
(なまえ)・チェーリング(幼少期)
あなた・チェーリング(幼少期)
いじめてるよりはマシだと思うよ?
私間違ったことしてる?
子供
子供
もういいや……行こ
子供
子供
おう、ドッヂやろーぜ!
ビートン
ビートン
…………あ、あの…
(なまえ)・チェーリング(幼少期)
あなた・チェーリング(幼少期)
ん?
ビートン
ビートン
な……なんで…その………
(なまえ)・チェーリング(幼少期)
あなた・チェーリング(幼少期)
え?だって……日直の当番だし
ビートン
ビートン
ぁ…そっか……






俺はその時から、君が大好きになった









太陽みたいな君の笑顔をずっと見ていたかった









俺だけを見て欲しいって思うようになって言った









でも、君の視界の中に俺が入る隙間は無かった









君の目線の先にはいつも、ケイトがいたから










(なまえ)・チェーリング(幼少期)
あなた・チェーリング(幼少期)
ケイト!一緒帰ろ!
ケイト・ダイヤモンド
ケイト・ダイヤモンド
また?昨日も帰ったじゃん
(なまえ)・チェーリング(幼少期)
あなた・チェーリング(幼少期)
いいでしょ!行こ行こ!






なんであなたは、俺よりもケイトがいいの?









あんなに冷たくしてるのにどうして?









日に日にそう思うようになっていったんだ









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