あなたside
あ、そうや
玲於くんにお礼言わないと
「楽しかったです」
「ありがとうございました!」
送信!
ピコン
あ、玲於くんからや
「また会えたら嬉しいです!」
送信!
あ、既読ついた!
返信こーへんなー
もしかして、馴れ馴れしかったかな…
あ、来た!
よかったー
どうしよ
年上やしなー
「やっぱり、年上なので敬語でいかしてもらってもいいですか?」
いや、でもなー
玲於くんがいいって言ってるし…
「あ、使っちゃったw」
「なんか慣れないんよなー」
これでいいかな?
よし!
送信!
送っちゃったよー
大丈夫かなー
ピコン
来た!
あぁ、そうか…
でも…
「友達だなんて、そんなの」
あかんあかん
これじゃない
「友達ですか? そうですね! そうします!」
違う!
「徐々に慣らしていくわ!」
これでいいかな?
覚悟を決めて、送信しちゃえ!
ピコン
よし、大丈夫そうやな
よかった…
あれ?
なんやろ
この気持ち…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。