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第10話

9


その瞬間、


私たちのグループの周りだけ何故か凍りついたような空気になった。



その刹那、


「い、いやいやいや!!んなわけねぇべ?見栄なんかはらなくたって別に」


「別に見栄なんかはってないし!」


「じ、じゃあ誰だよ…」




「そ、それは……初恋の人が好きな人、だよ」



「名前は?」




しまった……。


誰と言われたって顔も名前だって分からないのにどうしたらいいのか…。




「あ、もしかして東京の人?」


話を聞いていたなっちゃんが呟く。



「は、なんで東京?」


「なんでって…実生4歳の時まで東京に住んでてそれからこっちに引っ越してきたって前に話してたでない。忘れたの?」


「そ、そうだったか?……あ!!だからみつはいつも標準語なのか!俺ずっと不思議に思ってたんだけどそういう事か!!」


「ダメだ…こいつの記憶力に呆れて言葉も出ないわ……」




思いがけない私の東京出身話で、好きな人の話からはだいぶ逸れる事が出来た。








好きな人……。


初恋……。






『みい…僕たちは必ずまた会えるから。だから大丈夫』




顔も名前も思い出せないけど、何故か『みい』という呼び方とその時の気持ちだけは今でも鮮明に思い出すことが出来た。

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咲笑
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咲笑
咲笑と書いてさえと読みます! 趣味は、アニメを見ること、小説を書くこと、お菓子を作ること、 声優さんの歌を聴くこととか…。 アニメが大好きです! 約ネバにハマってます! ヒプマイらぶです。 声優は、しもんぬ、ゆうたん、斎藤壮馬さん島崎さんとか全員大好きです!!
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