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第1話

思い出は、、
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2018/09/21 14:37
『……もう、さよならなの』


いつの日かの幼い私が呟く。


── さよならじゃないよ、またいつか会えるよ。


目の前の男の子が呟く。


『いつかっていつ…?』


── それは分からない……でもいつかまた会おう。


── 僕が会いたいって思って、みいも会いたいって思ってたら必ずまた会えるから。



男の子のそんな言葉と共に辺り一面に霧がかかったように白く染まる。



最後まで、男の子の顔もはっきりとは見えなかった。

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