プリ小説

第23話

22


頭上から聞こえた声に私は顔を上げた。


そこにいたのは私と同じくらいの男の子だった。



「泣いている声が聞こえたので…どうかしましたか?」


「、、いや、あの……すみません」


「いえ……その制服この辺りの高校じゃないですよね?もしかして修学旅行生とかですか?」



1人じゃないとわかった安心感からかいつの間にか私の涙は止まっていた。






私は、その男の子に事の成り行きを全て話した。









───────
───────…………




「そっか、班の人達とはぐれちゃったんだね……ごめんね、僕のスマホ貸してあげられたらいいんだけど生憎今は持ってなくて……」


男の子が申し訳なさそうに呟いた。



「いえ……ちゃんと充電をしてなかった私が悪いので」


「この辺り広いからね……連絡手段が無いと会うのは結構難しいかも…泊まってるところに先生は?」


「今は先生も出てていないんです…」


「……じゃあ、泊まっている場所の名前はわかる?」



昨日から泊まっている旅館の名前を言うと、男の子はすぐに「あそこか!」と頷いて、



「じゃあ集合時間が近くなったらその旅館まで送るからそれまで僕が京都を案内しようかな?」


「え……ええ!?そ、そんな悪いです!ダメですよ!」


「大丈夫。僕も暇だったから相手して貰えると嬉しいな」




そんなことを言われてしまったら断れなくなってしまう。





「…………よろしくお願いします」

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咲笑
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咲笑
咲笑と書いてさえと読みます! 趣味は、アニメを見ること、小説を書くこと、お菓子を作ること、 声優さんの歌を聴くこととか…。 アニメが大好きです! 約ネバにハマってます! ヒプマイらぶです。 声優は、しもんぬ、ゆうたん、斎藤壮馬さん島崎さんとか全員大好きです!!