第7話

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2018/09/26 15:00


夕飯を食べ終えた私は自分の部屋に戻って、さっきの話を思い出していた。



── 丁度4歳の時、京都で迷子になって…。


── それでやっと帰ってきたと思ったら、なんだか随分嬉しそうな顔してて、次の日もまた次の日も早くに出掛けるようになって、




お母さんの話を聞いて、何か自分の中の忘れかけていた記憶が少しだけ戻ってくるような感覚になった。





── 実生にどうしてそんなに嬉しそうな顔をしてるのって聞いたことがあるの。
そしたら……。






『柚に会ったって』






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───────…………






『ねぇ…みい、明日もここで会おうよ。』


『あしたも?』


『うん、僕はずっと…ここにいるから』





君がくれた言葉はこんなにも鮮明に覚えているのに、どうして君の顔も名前も思い出すことが出来ないんだろう……。





私に…君を教えて。

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