♪キーンコーンカーンコーン
理「…ん………ッ」
俺はチャイムの音で目が覚め隣を見ると隣には高橋の寝顔が一面に広がっていた
恭 すーすーすー
理「おわっ!」
ぼすッ
俺は驚きのあまりまた、突き飛ばしてしまった
気を付けてるはずなのに……驚くと防御反応なのかつい、手が出てしまう
恭 ドスッ
「ったぁぁぁー」
理「ごめッ…い゛」
勢いよく起き上がろうとしたら、体に痛みが走る
恭「大丈夫か?」
理「おん…お前は?」
恭「痛かったぁー…もう、立てないかも…」
そう言いながら俺の方に倒れ込んでくる
そして俺の上へまたがる
理「おい!!何してるんだよ!離れろッ」
俺は高橋を両手で押し返そうとするが微動だにしない
恭「えー――――。痛いんやもん」
理「ッ………ッここ、保健室、、、だろ?」
恭「ッふ。保健室やなかったらええってこと?」
理「?!!!////////…ふ、ふざけんなよ/////」
恭「俺はいつも長尾のことには本気やで?」
理「?!/////」 ぷいッ
心臓がうるさい…
何て言い返していいかもわからず目線を反らした
恭「ふふ。よく頑張ったな。」
理「おまッ、もしかして」
恭「うん。知ってる。長尾があの子を庇ったこともちゃんと謝れたことも
…頑張ったな?」
理「…ッ………」
恭「それに、長尾が俺を拒絶しても俺は側にいるからな?」
理「高橋までやられるかもしれない…」
恭「俺がやられるような男やと思う?」
理「思う」
恭「ショックやわ(笑)
ま、俺がやられたときは助けに来てよしよししてな?(笑)」
理「なに、それ…」
恭「とにかく、俺は長尾の側にいるから。わかった?」
理「ッ…勝手にしろ…ッ/////」
口では反抗的な言葉しか出ないが内心、安心している俺がいた
高橋が居たら俺は、ここでまだ頑張れそうだ
先生「起きたかな?」
カーテン越しから先生の声が聞こえ、驚いた俺は高橋を突き飛ばした
ドスン
恭「いてぇって!!」
理「お前がのっかってくるからだろ?!」
恭「ッたぁ…」
理「…だ、大丈夫か?」
恭「…ッ痛いー…手を貸してくれないと立てへん」
理「ご、ごめん…ほら」
そう言って、長尾が手を差し伸べた
俺はその手を掴み俺の腕の中へ引き寄せおでこにキスをする
恭「ふふ。回復!!!」
理「ッ/////
お前な!!!!」
恭「ッふふ」
先生「おーい。先生もおるぞー(笑)
理人くん、体は大丈夫かな?」
理「ッ………ごめ、なさい…押して、ごめんなさい」
先生「あぁ!いいんだよ!!僕、丈夫やからね!!
理人君は大丈夫かな?」
理「…はい」
先生「いつでも遊びに来てね?いつでも歓迎するからね?」
理「…はい」
恭「俺もいいやんな?」
先生「君はそこそこにな?」
恭「へーい(笑)長尾、帰ろか?」
理「…あぁ」
恭「ふふ。先生、またねー」
先生「気を付けてな!」
俺と高橋は学校を出た
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。