朝______
高橋が俺を抱いてくれたお陰で俺はぐっすりと眠ることができた
朝は目が覚める
時間は…8時10分
ここから、学校は30分ほどかかる
急がなくては、遅れてしまう
俺は高橋にホールドされていてベットから降りることができずにいた
理「高橋…起きろ」
俺は必死に高橋を揺さぶるが全然起きる気配がない
理「ッくそ…」
俺は今持ってる力を全部出し高橋を両手で押した
ゴロ ドタンッ
すると、勢いよく高橋は転げ落ちた
恭「ったぁ〜。何すんねん…」
理「ッ…今日から学校!遅れるぞ!!」
恭「んうー。あ、そっか…
行かないとな…」
理「はやく!たかぁし!!」
恭「わかったわかった…準備するから」
そして、俺は急いで準備をした。
高橋も俺が先に行くと言ったら「ちょっと、待てよー」と少し急いだようにみえた
そして、8時55分
ギリギリ校門に到着する
俺らは、走って教室に向かう
一発目から遅刻はごめんだ
ガラガラ
♪キーンコーンカーンコーン
俺らが扉を開けた瞬間、チャイムが鳴った
そして、クラスにいた皆んなが俺らの方に視線を集めた
理「ッはぁはぁはぁ……ッ…」
恭「おお。間に合った!すげぇやん」
理「お前がもっと急いでたら走らずに済んだのに…はぁはぁ」
恭「良い運動になったな♪
あ、昨日もしたっけ?笑」
理「ッ!!おい!!////////」
俺が赤くなることを分かって小さい声で俺に囁くところが本当に厄介だ
恭「ふふ。怒るなって笑
席どこやろなぁ?」
俺は高橋のペースに任され席を探す
みんなの視線が突き刺さるが、気付いていないふりをする
すると…
ガラガラ
大倉先生「長尾理人。まずは、職員室にくる予定やなかったか?」
理「…え?」
俺は高橋を見ると
ごめん🙏と手を合わせている
あいつ…ただじゃおかない
大倉先生「まぁええわ、後で来てな?」
理「……はい」
大倉先生「長尾…ぁぁ…理人君の席は廊下側の前から4番目ね?」
理「……わかりました」
俺は席に座った。みんながいる場所は窓側が多く少し離れている
俺は席に座りホームルームを受けた後、始業式に向かう
謙「理人…おはよう😊」
理「ッ…お、はよう」
謙「一緒に行こう?」
理「注目の的になるぞ?やめとけ…」
謙「僕も、もう注目浴びまくってるから慣れたよ?笑」
駿「はは。確かにな笑…長尾も行こうぜ」
理「…ッああ」
そして、道枝、高橋、大西、西畑、謙杜、俺で講堂に向かう
「なんであの方達が理人と一緒にいるの」
「品格が下がっちゃう」
「もしかして、表では仲悪そうに見せて裏では仲間だったとか?!」
「えー。信じたくない!」
俺が思っていた以上に俺たちは注目されていたことに気付いた
俺といたら変な噂が立つことは分かっていた
俺は不吉な音が身体中に鳴り響くような感覚に襲われた
講堂で校長が長い長い話を楽しそうに話しているのを聞いてうんざりした後、各教室に散って行った
そして、今日は始業式だけで終わりだったため皆んなが帰る中職員室に向かおうとした
恭「俺も行く」
理「保護者かよ。1人で行ける」
恭「俺も用事があってさ」
理「何の用事?俺は1人で行く…ついてくるな」
そう言って俺はそそくさと教室を出て職員室へ向かおうとした
本当は1人でいたくない。高橋が隣にいて欲しい。
けど…
俺が一緒だとあいつは良い奴なのに…
高橋も嫌な奴だって、俺と一緒の人間だって思って欲しくない
俺は1人で廊下を歩いていると
ガシッ
急に手を引かれ空き部屋に連れ込まれてしまった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。