第33話

32
6,366
2023/01/28 03:00
目の前にいたのはは昔、俺のお供していた奴らだった

男A「理人様。お久しぶりです♪」

男B「学校に戻って来れたんですね。
   お祝いに用意しておきましたよ。」

そして、目の前にもう1人の男が引っ張られてきた

理「ッ!!!」

それは、俺が昔こき使っていた男だった

男C「昔みたいに何か言ってくださいよ」 

理「…やめろ
  俺が悪かった。」

男A「理人様も変わりましたね笑
   ってか、もう理人様やないか」

男B「そうやな。今は金も権力もないただの理人やもんな?」

男C「なぁ、いじめられっ子くん。理人に今までのお返ししたいよな?」

いじめられっ子「…ッ」

男A「何でもしてええねんで?殴ってもえっちしても笑」

その言葉を聞いた途端背筋が凍る

いじめられっ子は近づいてきて、俺の頬を思いっきり殴った

理「ッ…」

いじめられっ子「…もういい」

男B「はぁ?!もっとやれって言ってんねん!はよ殴れや」

いじめられっ子「僕は、しない」

男C「お前、ふざけんじゃねぇぞ!!」

そう言って、男がいじめられっ子を殴りかかろうとした瞬間、俺は咄嗟にいじめられっ子を庇った

理「ッう゛」

男C「おい。どけよ、理人。
   お前も見てぇやろ?一緒にやろうぜ」

理「…ッやらない」

男A「っふ。おもしれぇ」

俺はいじめられっ子を抱きしめ壁になる

そこに男たちは容赦なく蹴りを入れてきた

ドゴッ バコッ

理「ッ“…っぐ…」

俺は歯を食いしばって痛みに耐える

俺はもう、傷つける側にはなりたくない

ピーンポーンパーンポーン

アナウンス「長尾理人くん、至急職員室まで来てください」

男A「っくそ。また遊ぼうね?理人ちゃん?」

男たちは出て行った。

理「はぁはぁ…ッ…」

いじめられっ子「だ、大丈夫?!」

理「…ッ…ぁぁ。…それより、今まで酷いことしてごめん。
  本当にごめん。」

いじめられっ子「ッ……」

理「俺を許さなくて良い。ただ、謝りたくて…本当にごめんなさい」

いじめられっ子「俺、長尾のことすごい嫌な奴だと思ってた。けどさ、、、長尾がいじめをしなくなってあいつらが中心に俺をいじめ出した時、靴をボロボロにしたり画鋲が入ってたり…今までと比べ物にならないくらい辛くて…気付いたんだ。
長尾があいつらを制御してたんやって。
長尾は意地悪だったけど、本当に酷いと思うことはしなかった。体に傷をつけることもしなかった。僕をいじめたことには変わりないけど…でも、俺は長尾を許すよ。」

理「ッ?!」

いじめられっ子「それに…俺も殴ってごめんね」

理「ッいいんだ…そんなこと。。。あ、ありがとう」

いじめられっ子「保健室行こう」

理「大丈夫。俺、職員室行くから…
  気をつけて帰れよ?」

いじめられっ子「そっくりそのままお返しする笑」

俺は痛む体を引きずり職員室へと向かった

in職員室

大倉先生「遅かったな」

理「……はい」

大倉先生「色々、聞いた。大変だったな。」

理「いえ。別に、大丈夫です。」

大倉先生「そうか。もし、何かあったらすぐに言うんだぞ?」

理「はい。」

そして、必要な書類などを貰い職員室を出た

俺の体力は既に限界を越えていたようで、職員室から出て扉を閉めた瞬間崩れた

フワッ …ぎゅっ

俺は地面に倒れたかと思ったが、知ってる匂いに包まれた

理「たか、ぁ、、し?」

恭「ああ。よく頑張ったな?」

理「離せッ」

恭「やだ。保健室行くぞ?」

理「やだ。離せッて」

恭「拒否権なーし!」

俺は肩に担がれて保健室まで連行された

プリ小説オーディオドラマ