第6話

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2021/10/16 16:42











ドヨンヒョンのベッドに寝転がるのはいいものの、ついさっき昼寝をしたばかりだから眠れる気配がない。





悩み事がある時は寝るのが1番なのに…










「…ぅう、どうしたらいいんだろ、、」











声に出してみたけれど すっきりなんてしない。


むしろ自分の声が耳に残り

余計頭からジェヒョニヒョンが僕を抱こうとした、

という事実が離れなくなる。









僕はいてもたってもいられなくなり、ついさっき追い出したばかりのマークのもとへ向かう。




マークはヘチャンとソファーに座り

楽しそうに話していた。













「まくや、まくやぁ、、」

mk「あ、あなた。今度はどうしたの」

「散歩、」

mk「あぁ、はいはい」









マークの手を掴み、家を出る。



いきなり外へ連れ出した僕に マークは呆れることなく

繋いだ手を離さずに

ゆっくりと僕の歩幅に合わせ 歩いてくれる。








「まく、僕…どうしたらいい?」

mk「なにが?」

「もし、もしだよ…?僕が…その、……誰かに抱かれても、軽蔑しないでくれる…?」

mk「ちゃ、かま…誰に抱かれるの。誰。」

「や、でも…冗談に決まってるよね。うん、なんでもない。」








さっきのジェヒョニヒョンのも

もしかしたら冗談かもしれない。



アメリカンジョーク的な。







でも、僕を見つめるヒョンの表情は全くもって冗談のように見えなかった。

それに冗談ならメンバーにキスなんかするだろうか。





でもジェヒョニヒョンなら揶揄われただけ、という可能性も捨てきれない。









「まくぅ、僕ほんとどうしよう、、」

mk「…あなた、悩みがあるなら俺に相談して?
   ほら、イリチルの中では俺しか同い年はいないし…」








マークは可愛い顔でかっこいい事を言った。


うぅ、、心に響く…










「まく、、いいやつ、、すき、、」










僕の口からそんな言葉がぽろりと零れる。


すると みるみるうちに顔を赤くするマーク。











「まく?どうしたの…」

mk「…や、、みないで…」

「顔あかいよ?…どうしたの、、」

mk「…あなたが、、…いや、、なんでもない、ほら、散歩!あそこの電信柱に先に着いた方が勝ち!」

「えっ?あ、ちょっと!!」









マークは一方的に勝負をしかけ、数十メートル先にある電信柱まで全速力で走っていった。



僕も慌ててそれに続くけれど 追いつくどころか距離はひらくばかり。









「ま、くやっ!!はやいっ、!!」

mk「あなたが遅いんです〜 !」









確かに運動神経がいい方ではないけども。



電信柱まで走り、やっとマークに追いつく。

息を整えながら僕よりも少しだけ上の位置にあるマークの瞳と目を合わせる。




マークはきらきらとした笑顔で










mk「走ってちょっとはすっきりした?」










なんて言う。

でも確かに少しだけモヤモヤは消えた気がする。









「ほんとだ、、まく、天才?」









真剣な表情な僕に

天才なんかじゃない、

と笑顔を浮かべてマークは言う。



だけど僕にとったらその少しの事で気持ちは楽になった。だからマークは天才。











そのままふたりでしばらく歩いていると、マークはいきなり立ち止まった。










「まくや?どうしたの?」









僕も立ちどまり マークを見つめる。



するとマークは顔をどこかに背けながら












mk「手、繋ぐ?」











と 僕に手を差し出した。












僕は勿論











「うんっ」











伸ばされたその手を掴んだ。










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