ソファーに倒れ込んだまま、僕は動けない。
当のジェヒョニヒョンは部屋に戻ってしまった。
hc「ただいまー…ってヒョン、どうしたの。顔真っ赤だけど。」
mk「わ、ゆでダコみたい…」
「お、っ…おかえり、、」
僕は慌てて起き上がる。
帰ってきたのはマークとヘチャン。
ふたりとも不審そうに僕を見ている。
「っまく!今ひま…?」
mk「暇だけど…なんで?」
「相談、マクにしか出来ないの、」
mk「ぅわっ、引っ張んなよ急にっ」
僕はマークの腕を引っ張り部屋に連れ込む。
良かった、今ドヨンイヒョンがいなくて。
とりあえずマークを適当に座らせ、僕もその近くに座る
mk「なんだよ、相談って…」
「こんなの同い年のマークにしか出来ないんだけどさ、、…その、」
mk「…?、言わないの?」
「言う、言うけど、、」
ずっとモゴモゴしている僕を不思議そうに見つめるマーク。
かわいい。そんなクリっとした目で見ないで、余計言いづらい。
でも わざわざ部屋に呼んでるんだから、ちゃんと言わなきゃ。
僕は観念して、
「お、おとこどうしって…その、……性行為とか、できる、の?」
と 指をいじりながら言う。
ちらりとマークの顔色を窺うと
あの大きな瞳を更に大きく開き
口元に手を当てて驚いている。
そして
mk「what..!?!?」
と かなりの声量で叫んだ。
あぁ、そうなるよね、
でも…でもさっきのジェヒョニヒョンが僕に何をしようとしてたか、ましてや…抱こうとした、なんて 想像がつかないんだもん…
mk「ちゃ、かま…、、えっと、なんで、?」
「あ、…いや、別に…気になった…?」
mk「あなた、何があったんだよ…」
「と、とにかく教えて…ほし、い」
こんなの聞きたがってるなんて、変態みたいかな。
いや、でもジェヒョニヒョンの真意を理解したい。
マークは顔を赤らめ、頭を掻きながら
mk「だから、…あー…その、尻に、…その、、あれを挿れるんだよ…」
「お、…おしり、、?って、あそこ、、?」
mk「あー、もうっ、そうだって!」
「ぇ…無理でしょ、うわぁ、想像しただけで痛い…」
mk「待って誰にされてる想像してんの」
「誰でもなんでもない、から!」
僕は段々恥ずかしさと恐怖が押し寄せてきて、
マークを追い出した。
そして ひとりでベッドに倒れ込み
さっきのジェヒョニヒョンを思い出す。
「…ぼく、抱かれるの、、?」
なんとも言えない感覚が身体中に広がり、
たまらなくなった僕は ふらふらと立ち上がり、ドヨンイヒョンのベッドに倒れ込む。
だめだ、何も考えられない。
また 溜め息が溢れた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。